三脚禁止は当たり前?京都で写真を撮る前に知っておくべきこと

高台寺 入り口にある三脚使用禁止の看板

東山 高台寺 / 三脚禁止の注意書き


京都では一部のマナーの悪いカメラマンの影響もあり、写真撮影に対する風当たりが日に日に強まっています。

この記事では、京都で写真を撮る前に知っておくべきことをまとめておきます。

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三脚、一脚は原則使用禁止

お寺や神社の境内では三脚が使えないことが多い

南禅寺 境内のマナーを書いた看板

南禅寺のルール / 三脚,自撮り棒だけでなく、無許可のコスプレ撮影なども禁止

京都の主要な観光地(特にお寺の境内)では、ほぼどこへ行っても三脚の使用が禁止されています。

これは長時間狭い通路を占領する人がいたり、三脚の足が立ち入り禁止エリアに踏み込んで苔を荒らしたりといったトラブルが頻発したことが原因の一つとなっています。

著名な観光地で自由に三脚が使えるのは、2018年現在 東寺、平等院、伏見稲荷などごく少数の場所しかありません。

東寺 五重塔の紅葉ライトアップ

東寺は2018年現在も三脚の使用に寛容な珍しいお寺

平時は三脚の使用が認められている場所でも、桜、紅葉、ライトアップなど混雑が激しい時期は使用が禁止されることがあります。

    具体例

  • 平等院:ライトアップ時は三脚禁止
  • 常寂光寺:紅葉シーズンは三脚禁止
  • 大覚寺 大沢池:紅葉シーズンは三脚禁止
  • 貴船神社(階段付近):紅葉シーズンは三脚禁止

紅葉の名所としても知られる嵐山の宝筐院(ほうきょういん)では、三脚を持っている人の立ち入りすら禁止されています。

これは入り口で三脚は使わないと約束したにもかかわらず、関係者の目を盗んで三脚を使用する輩が後を絶たなかったためです。

宝筐院 紅葉のアーチがかかった石畳

嵐山 宝筐院

宝筐院の公式HPは、京都に行く前に是非一読しておくことをおすすめします。全てのお寺がこういうスタンスではありませんが、京都の寺社仏閣の関係者がいかにカメラマンに対して神経を尖らせているかがよく分かる内容となっています。

三脚が使えない場所では入り口に注意書きが書いてあることが多いですが、注意書きがない場所でも拝観料を払う時に三脚が使えるかどうかの確認をとるよう心がけましょう。

道では三脚が使えるが…

寺社仏閣の境内のような私有地でなければ、三脚を使って写真を撮影することは可能です。

早朝 人のいない八坂の塔

東山 法観寺/八坂の塔

ただし有名な撮影スポットは人の往来が激しいので、道のど真ん中に長時間三脚を立てて居座ったりするのは周りの迷惑になります。

嵐山の竹林や八坂の塔の周辺、伏見稲荷などは時間に関わらず自由に歩くことが出来るので、写真撮影が目的ならば人の少ない早朝を狙うといいでしょう。

大混雑の嵐山 竹林の小径

人の往来が激しい嵐山の竹林 ど真ん中に三脚を立てるのは迷惑

写真撮影禁止の場所もある

写真撮影の可否は毎年かわっている

写真撮影が禁止されている場所もいくつかあります。代表的なのは岩倉 実相院の「床もみじ」。

京都屈指の紅葉名所「東福寺」も2016年より紅葉シーズンの写真撮影に制限が設けられました。

人でごった返す東福寺 通天橋の上

東福寺 転落防止のため通天橋の上は撮影禁止 / 撮影禁止の注意書きの下で平然とカメラを構える人が目立つ

一方で、醍醐寺の三宝院のように以前は写真撮影禁止だった場所がカメラOKになったり、一時期紅葉シーズンの写真撮影お断りにしていた源光庵が再び撮影できるようになったりと、写真撮影を巡る状況は年々変化しています。

紅葉に朝日の差し込む源光庵の丸い窓と四角い窓

鷹峰 源光庵 / 紅葉シーズンの写真撮影が再びOKに

源光庵は2019年6月より大規模改修が始まるため数年間にわたり拝観謝絶となる予定です。2018年を逃すとしばらくの間紅葉は見られないので、今年の秋京都へ行く人は要チェックのスポットです。

どうしても写真撮影をしたい場所がある場合、出かける前に電話などで直接確認をとるのが確実です。

堂内、仏像は撮影禁止

お寺のお堂内部や安置されている仏像に関しては、文化財保護の観点からどこへいってもほぼ確実に写真撮影が禁止されています。

三十三間堂などは見張りも厳しく、カメラをぶら下げているだけで呼び止められることもあるので、撮影禁止の場所ではレンズキャップを装着してルール違反を疑われないように自己防衛しておくことも大事です。

襖絵なども撮影禁止

縁側から庭へ向かってカメラを向けるのはOKだがその逆はダメ、という場所が多いです。具体的には、以下の写真のような向きはOK 、反対向きはダメ、ということです。

新緑とツツジの詩仙堂

一乗寺 詩仙堂

よって部屋に配置された襖絵や天井絵などは写真撮影ができないと思っておいたほうがいいでしょう。

祇園にある建仁寺のように国宝の襖絵などがすべてレプリカに取り替えられている寺院では、建物内でも撮影させてもらえることもあります。

京都で写真撮影をする際の心得

写真撮影だけを目的にしない

上でも紹介した宝筐院の公式サイトを読んでいただいたら分かりますが、寺社仏閣の関係者の方々は、写真を撮るためだけに来た、御朱印だけもらいに来た、といったような礼節を欠いた観光客に心を痛めています。

仏教徒ではなくとも、その場所の歴史や文化に敬意を払うのを忘れないようにしましょう。

広角ズームがあると便利

広角レンズは、特に庭園を撮影する際に力を発揮します。庭園を眺める縁側の通路は狭いことが多く、物理的に距離を取ることが困難です(立ち入り禁止エリアを踏み越える悪質なカメラマンが後を絶たない理由の一つでもある)。

広角レンズがあれば、距離をとるのが不可能な場所でも構図の選択肢が広がります。

加えて、立ち入り禁止の区画が多い京都の観光地では、予めロケハンをしておかないと単焦点レンズ一本槍では厳しいです。ズームレンズを常用にした方がいいでしょう。

平等院鳳凰堂のライトアップと紅葉

平等院鳳凰堂 / ライトアップ時は三脚禁止

またライトアップは昼間より周囲の人の映り込みが気にならないので、写真に拘る人にはチャンスでもあります。手持ちでの夜景撮影に役立つ機器を持っていくことをおすすめ。

一番撮りたい場所を朝イチに訪れる

繁忙期の京都の混雑はとてつもないため、人が比較的少ない拝観開始直後が撮影に適した時間となります。ただ京都の観光地は山際に多く点在しており、紅葉シーズンなどは朝早いと日が当たらない場所もあります。

日当たりの良さと人の写り込みはトレードオフになると考えておきましょう。

近年京都の混雑回避は朝がいい、という情報もかなり周知されてしまってきており、紅葉シーズンの東福寺や永観堂では拝観開始前から1000人近く並んでいることもあるため、時期によってはもはや朝から並んでも時間を無駄にするだけになってしまった場所もあります。

また道の写真であれば、観光客がいなくなる17時以降も狙い目。

灯りに照らされた二寧坂

東山 二寧坂 / 朝や夕方(近隣の寺院のライトアップシーズンを除く)ならば人が写り込まない写真が撮れる

時間に関わらず立ち入りができる場所の写真撮影は、日の長い夏場がオススメです。

舞妓さん、芸妓さんに迷惑をかけない

夕方に祇園界隈を歩いていると出勤途中の舞妓さんに遭遇することもあります。

近年、舞妓さんの写真を撮ろうと追っかけまわしたり、ひどい場合は手を引いてひきとめたりと悪質な事例が相次いでいます。舞妓さんの写真を撮る場合は、一声かけるのを忘れないようにしましょう。時間があれば応じてくれることもあります。

また一般人が舞妓さんのコスプレ体験をしているだけの場合もあるので、そちらに騙されないよう注意が必要です。

まとめ

南禅寺の紅葉を撮影するカメラマン

三脚禁止の南禅寺でルールを守らないカメラマン

繁忙期の京都のカメラ事情は年々悪化しています。今年の紅葉シーズンだけでも

  • 写真撮影禁止の注意書きの前で平然と撮影をする人
  • 撮影のマナー違反を注意するスタッフの怒号が響き風情が台無し
  • 一言目から「ちょっとそこどいてくれる!?」と怒鳴り散らすスマホカメラおばさん
  • 三脚使用を注意されて逆ギレするカメラおじさん

など、毎日のように恥ずかしい状況に遭遇しました。

撮影禁止の問題は、一部の悪質な人間は結局ルールを破ってでも写真を撮り、結果その他大勢のまともなカメラマンが写真を撮れなくなる、という非常にやりきれないものです。京都に限らず、写真を撮る際にはマナーを守り、こうした撮影禁止の流れを食い止められるよう努めたいところですね。

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