北野天満宮

北野天満宮の本堂

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北野天満宮の概要

菅原道真(すがわらのみちざね)の曽祖父 古人(ふるひと)が桓武天皇に仕えて以降、菅原氏は歴代の天皇に奉仕するという栄職を歴任してきた。

しかし昌泰四年(901)、醍醐天皇によって菅原道真(すがわらのみちざね)は太宰府へ左遷され、道真の子供四人も島流しに処されてしまう。

道真の死後、都では自然災害が頻発し大きな被害を受け、これらは道真の祟りではないかと恐れられていた。

道真の怨霊を鎮めるため、天暦元年(974)多治比文子(たじひのあやこ →文子天満宮も参照)や近江国の比良宮神良種(ひらのみやみわのよしたね)らが北野の地に道真を祀る社を創建。

北野は平安京大内裏の北西にあたり、陰陽道における「天門」に位置することからこの地が選ばれたという。

永延元年(987)に北野祭が催され、一条天皇から「北野天満天神」の神号を賜った。

全国に1万2000社を数える天満宮・天神社の総本社であり、そのほとんどは当社から勧請されて創建されたもの。

※ 菅原道真を祀った神社としては西陣にある水火天満宮(923年創建)のほうが歴史が長い。また北野に遷座する前に道真を祀っていた文子天満宮は「天神信仰発祥の神社」といわれている。

菅原道真は古来から学問・文芸の神として信仰され、勉学や文筆に励む人々の参拝が絶えない。

また慶長八年(1603)に出雲阿国がはじめて歌舞伎の興行を行った地といわれ、歌舞伎発祥の地とも称される。

北野天満宮 牛

北野天満宮の見どころ

国宝の社殿と三光門

北野天満宮 本殿

北野天満宮は天正十五年(1587)に豊臣秀吉が「北野大茶湯」を主催したことでも知られ、現存する社殿は秀吉の遺言を受けた豊臣秀頼によって慶長十二年(1607)に再建されたもの。

建築様式は権現造、八ッ棟造の代表格で非常に複雑な構造をしており、国宝にも指定されている。

また中門は桃山時代の形式で太陽、月、星が彫刻された「三光門」として知られる。

御土居 もみじ苑とライトアップ

北野天満宮 御土居 鶯橋の新緑

御土居(おどい)は天正十九年(1591)に豊臣秀吉が外敵の侵入を阻む堀として造営した土塁である。

江戸時代には必要性が疑問視され大半は解体されたが、北野天満宮をはじめとして現在も数カ所に現存している。

北野天満宮の御土居は樹齢400年以上とされる自然林から植樹されたものまで約350本のもみじで覆われ、新緑と紅葉シーズンに特別公開される。

北野天満宮 御土居 鶯橋の紅葉

北野天満宮 紅葉と本殿

また例年ゴールデンウィークと紅葉時期にはライトアップも行われる。

北野天満宮 もみじ苑 青もみじライトアップ

北野天満宮 もみじ苑 青もみじライトアップ

北野天満宮 御土居 鶯橋の紅葉ライトアップ

北野天満宮 御土居 三叉のもみじのライトアップ

ライトアップは年によって行われない可能性があります。必ず最新情報を確認してから訪問してください。

花の庭(梅苑)

北野天満宮 花の庭の梅

北野天満宮 花の庭の梅

北野天満宮には50種1500本もの梅の木がある梅苑があり、毎年2月下旬から3月上旬の見頃時期に公開される。

設置された見晴台から見下ろすことも出来るほか、週末のみライトアップも行われる。

北野天満宮 花の庭の梅 ライトアップ

北野天満宮 花の庭の梅 ライトアップ

毎月25日の天神さん

菅原道真の誕生日が6月25日、命日が2月25日であることから北野天満宮では毎月25日を縁日としており、この日は露店が立ち並び多くの参拝客で賑わう。

京の七夕

北野天満宮 京の七夕ライトアップ

旧暦の七夕文化が残る京都では、8月に多くの七夕行事が催される。

北野天満宮では8月上旬頃から境内にたくさんの短冊が飾られる。

宝物殿

北野天満宮 宝物殿

北野天満宮の宝物殿は毎月の縁日(25日)と梅苑、新緑と紅葉の御土居公開にあわせて開館する。

とくに菅原道真が亡くなってから天神信仰が生まれるまでの詳細を描いた「北野天神縁起絵巻 承久本」は類本の中でも出色の出来とされ国宝にも指定。現在は複製品が展示されている。

京都三珍鳥居 「伴氏社」

北野天満宮 伴氏社

北野天満宮の参道にある末社「伴氏社(ともうじしゃ)」は道真の母 伴氏を祀っている。

この神社の鳥居は台石に蓮弁が彫刻された珍しい形式をしており、京都三珍鳥居の一つに数えられる。

上七軒

北野天満宮 上七軒の町並み

上七軒(かみしちけん)は、室町時代に行われた北野天満宮の修築に際し、東門前に七軒の茶屋が建てられたのがはじまりという。

有名な祇園は江戸時代以降に開発された街であり、花街としての歴史は上七軒の方が古い。

現在は上七軒歌舞練場で行われる「北野をどり」や舞妓さんがスタッフを務めるビアガーデンが有名。

北野天満宮 上七軒歌舞連場

ご利益 願掛け

  • 学問の神
  • 文芸の神
  • 厄除け
  • 健康祈願
  • 縁結び
  • など

北野天満宮 写真撮影の注意事項

宝物館内部は撮影不可。

北野天満宮の混雑

北野天満宮 本殿

修学旅行生を中心に混雑するが境内は広いので煩わしいほどではない。

北野天満宮の御朱印

北野天満宮の御朱印

300円。

北野天満宮のアクセス

住所と地図、経路のリンク

電車 バス

  • 嵐電「北野白梅町駅」徒歩5分
  • 市バス(系統:10、50、51、52、55、急行101、急行102、急行111、203)「北野天満宮前」徒歩すぐ

駐車場

北野天満宮の駐車場

鳥居のすぐ横に駐車場入口がある。

平時は1時間まで無料。梅、紅葉、ライトアップなどのシーズンは有料。

北野天満宮の基本情報

北野天満宮 鳥居

  • 名前:きたのてんまんぐう / kitanotenmangu
  • 創建:947年
  • 祭神:菅原道真 / 中将殿(道真の長男) / 吉祥女(道真の妻)
  • 公式情報:http://kitanotenmangu.or.jp
  • 観光エリア:北野天満宮・円町
  • 住所:〒602-8386 京都府京都市上京区馬喰町( →地図でみる
  • 電話:TEL:075-461-0005
  • 受付時間:開門時間 7:00 〜 17:00 / 9:00 ~16:00(社務所と宝物館)
  • 拝観料:境内自由 / 宝物館 800円 / もみじ苑 500 〜 1000円(公開時期による) 花の庭 1200円
  • 所要時間の目安:1時間 〜 1時間30分