千本釈迦堂の概要
千本釈迦堂は、承久三年(1221)藤原秀衡の孫 義空が小堂を建立して一仏十弟子像を祀ったのにはじまる。
正式名称は大報恩寺。千本釈迦堂という通称の起源は諸説あり、一説には本尊の釈迦如来と近くの千本通に由来しているという。
嘉禎元年(1235)頃より倶舎・天台・真言の三宗の道場として繁栄し広大な伽藍も整備されたが、応仁の乱(1467 〜 1477)など度重なる戦乱で大きな被害を受けた。
しかし安貞元年(1227)に建立された本堂は奇跡的に戦火を免れ、大規模な修理を繰り返しながら現存しており国宝の指定も受けている。
京都市中心部(洛中)の、あるいは「木造のお堂」としては最古のものといえる。
千本釈迦堂の見どころ
慶派の名仏師による仏像の数々
千本釈迦堂の本堂内部には、行快作「釈迦如来坐像」、快慶作「十大弟子立像」十体、定慶作「六観音菩薩」六体など貴重な仏像が数多く安置されている。
本尊の釈迦如来坐像は秘仏である。
おかめ塚と阿亀桜
阿亀(おかめ)は千本釈迦堂の本堂を建立した大工の棟梁 高次の妻であり、彼女の助言もあって無事建物は完成した。
当寺の境内にあるおかめ塚は、創建時から現存している本堂にあやかって災難除を願う土木・建築関係者の参拝があるほか、夫婦円満・子授け・安産などの信仰を集める。
また大きな枝垂れ桜も「阿亀桜」という名前がつけられている(同名の品種とは無関係)。
7月の陶器市
千本釈迦堂では7月の9 〜 12日に全国から業者が集まり陶器市が開かれる。
10日には陶器供養も行われる。
12月の大根焚き
毎年12月7日と8日には大根焚が催される。
元々は大根の切り口に釈迦の梵字を刻んで参拝者の悪魔除けとして供えられていたが、いつからかこの大根を焚いて参拝者に提供するようになったといわれる。
千本釈迦堂 写真撮影の注意事項
本堂内部は撮影禁止。
千本釈迦堂の混雑
空いている日が多い。
千本釈迦堂の御朱印
300円。4種類ある。
千本釈迦堂のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒602-8319 京都府京都市上京区溝前町 七本松通今出川上ル( →地図でみる)
- →現在地から千本釈迦堂の経路を表示
- →京都駅から千本釈迦堂の経路を表示
電車 バス
- 市バス(系統:10、50、51、52、55、203)「上七軒」徒歩3分
駐車場
境内に無料で駐車できる。
車の入り口は正門ではなく境内西側にある。