大覚寺

大覚寺 御影堂から勅使門を眺める

大覚寺の概要

大覚寺は、貞観十八年(876)淳和天皇の皇女 正子内親王(せいしないしんのう)が嵯峨天皇の離宮 嵯峨院を寺院に改めたのにはじまる。

淳和天皇の皇子 恒寂法親王(ごうじゃくほっしんのう)を開山とし、大覚寺の寺号は清和天皇から賜った。

平安時代後期には一時寺勢が衰えるが、鎌倉時代、文永五年(1268)後嵯峨上皇の入寺を皮切に亀山上皇、後宇多法皇が門跡を継いで再興され嵯峨御所とも称された。

皇室において亀山上皇の系統は当寺の名前から「大覚寺統」と呼ばれ、後の南北朝の対立へ繋がったことは広く知られている。

大覚寺は延元元年(1336)の火災、応仁の乱(1467 〜 1477)、天文五年(1536)の放火などで度々伽藍を焼失しており、現存する建物は江戸時代以降に整備されたもの。

宸殿は東福門院の御殿を後水尾天皇から下賜されたもので、狩野山楽筆「牡丹図」、「紅白梅図」など豪華な襖絵が飾られている。

大覚寺 宸殿

御影堂は大正天皇即位に際して建てられた饗宴殿の移築。

書院造の正寝殿(客殿)は桃山時代の様式で後宇多法皇が院政を行った部屋があるほか、南北朝の講和会議が開催されたとも伝わる。

諸堂を結ぶ回廊は、雨に見立てた縦の柱と稲光のように直角に折れ曲がった形から「村雨の廊下」と呼ばれ、武器を振り上げられないよう天井が低くつくられている。

大覚寺 村雨の廊下

明治維新までは代々法親王が住職を継いできた格式高い門跡寺院であり、皇室に所縁のある寺宝を数多く所蔵する。

大覚寺の見どころ

平安時代の遺構 大沢池

大覚寺 大沢池の桜

大覚寺の境内東側にある大沢池(おおさわのいけ)は平安時代の嵯峨院庭園の遺構であり、中国の洞庭湖を模して造営された人工の林泉となっている。

古来より月見の名所として知られ、現在も中秋の名月の日には「観月の夕べ」というお月見会が催される。

また外周約1kmの池の周りには桜やもみじが植えられ、春と秋は一層美しく彩られる。

そのほか、大沢池には大納言 藤原公任(ふじわらのきんとう)に詠まれた「名古曽の滝(なこそのたき)跡」や、当寺が家元の華道 嵯峨御流の基本形に通じる「天神島・菊ヶ島・庭湖石」、心経宝塔、茶室 望雲亭などがある。

大覚寺 心経宝塔

夜間特別拝観 紅葉ライトアップ

大覚寺 大沢池の紅葉ライトアップ

大覚寺の大沢池は、紅葉シーズンには夜間特別拝観のライトアップも実施される。

ライトアップは年によって行われない可能性があります。必ず最新情報を確認してから訪問してください。

写経の根本道場

大覚寺 霊明殿と勅封心経殿

大覚寺は、弘仁九年(818)嵯峨天皇が飢饉の収束を祈願する際に弘法大師 空海にすすめられて自ら書き記した宸筆の般若心経を所蔵している。

これは境内の勅封心経殿に厳重に奉安され、60年に一度の「戊戌」の年(つちのえいぬ、次回は2078年)に開封される。

大覚寺では現在も写経・写仏体験ができる。

大覚寺 写真撮影の注意事項

建物内は一部撮影禁止の場所あり。

大沢池は紅葉・ライトアップの期間のみ三脚禁止。

大覚寺の混雑

空いている日が多い。

大覚寺の御朱印

大覚寺の御朱印

300円〜。種類は複数あり料金も異なる。

大覚寺のアクセス

住所と地図、経路のリンク

電車 バス

  • 市バス(系統:28、91)「大覚寺」徒歩すぐ
  • 京都バス(系統:94)「大覚寺」徒歩すぐ

駐車場

大覚寺 バス停と駐車場

大覚寺バス停の隣に広い有料の駐車場がある。

大覚寺の基本情報

大覚寺 玄関門

  • 名前:だいかくじ / daikakuji
  • 創建:876年
  • 山号:嵯峨山
  • 開山 / 開基:恒寂入道親王 / 嵯峨天皇
  • 宗派: 真言宗大覚寺派大本山
  • 本尊:五大明王
  • 公式情報:https://www.daikakuji.or.jp
  • 観光エリア:嵐山・嵯峨野
  • 住所:〒616-8411 京都府京都市右京区嵯峨大沢町4( →地図でみる
  • 受付時間:9:00 ~ 16:30
  • 拝観料:500円
  • 所要時間の目安:1時間30分