鹿王院の概要
鹿王院は、康歴二年(1380)に足利義満が長寿を祈願して建立した宝幢寺(ほうどうじ)の塔頭寺院である。開山は義満の師 春屋妙葩(しゅんおくみょうは、普明国師とも)。
応仁の乱(1467 〜 1477)で宝幢寺ともども焼失し、寛文年間(1661 〜 1673)に虎岑玄竹(こしんげんちく)によって再興された。
山門だけは室町時代のものが現存しているとされ、一休さんこと一休宗純も少年時代にこの門をくぐって参拝したことがあるという。
本堂は江戸時代の再建で内部には運慶作の本尊「釈迦如来坐像」と「十代弟子」などが祀られている。
鹿王院の舎利殿は現在修築工事中。拝観は可能。
鹿王院の見どころ
舎利殿と庭園
鹿王院の本庭には「駄都殿」とも呼ばれる舎利殿があり、内部の多宝塔には鎌倉時代に源実朝が宋から招来したと伝わる仏牙舎利(ぶつげしゃり、釈迦の歯)が祀られている。
この仏牙舎利は後奈良天皇、正親町(おおぎまち)天皇、後水尾天皇らも礼拝供養した由緒正しい霊仏であり、毎年10月15日に開帳される。
庭園は嵐山を借景とし、苔庭に室町時代の石組みを配した作りになっている。
また山門をくぐった先の参道、前庭はもみじに覆われており新緑や紅葉も楽しめる。
平時は建物内のみ拝観料が必要だが、紅葉シーズンは境内全域が有料になる。
夜間特別拝観 紅葉ライトアップ(2022年は休止)
鹿王院では紅葉シーズンに完全予約制のライトアップを実施。
予約は嵐電の公式サイトで受け付けている。
ライトアップは年によって行われない可能性があります。必ず最新情報を確認してから訪問してください。
鹿王院 写真撮影の注意事項
三脚禁止。本堂内部などは撮影不可。
鹿王院の混雑
空いている日が多い。
鹿王院の御朱印
300円。紅葉シーズンなど混雑時は書き置きのみ。
ライトアップの拝観時にも限定御朱印がある。
鹿王院のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒616-8367 京都府京都市右京区嵯峨北堀町24( →地図でみる)
- →現在地から鹿王院の経路を表示
- →京都駅から鹿王院の経路を表示
電車 バス
- 嵐電「鹿王院(ろくおういん)駅」徒歩3分
- JR線「嵯峨嵐山駅」徒歩6分
- 市バス(系統:11)「下嵯峨」徒歩3分
駐車場
門の前に無料で駐車できる。ライトアップ時は利用不可。