円山公園の概要
遥か昔の平安時代、現在の円山公園のあたりは一面に真葛やススキが広がる景観から「真葛ヶ原(まくずがはら)」と呼ばれていた。
鎌倉時代に慈円僧正の和歌に詠まれると一躍有名になり、それ以来多くの詩に登場する名所となる。
江戸時代に入ると安養寺の六つある塔頭(六阿弥と呼ばれる)が席貸をはじめ、それ以前とは違った賑わいをみせるようになった。
境内にある坂本龍馬と中岡慎太郎の像は、幕末に志士たちがこの席貸を遊興場として利用していたことにちなむ。
明治維新が始まるとまもなく寺領が縮小され、境内の一部は京都府の管轄となり、その後さらに京都市へと移管。
一帯が公園地の指定を受けたのは明治十九年(1886)であり、大正二年(1913)に七代目小川治兵衛によって現在の池泉回遊式庭園が造営された。
現在に残る地名の「円山(まるやま)」は安養寺の山号 「慈円山」に由来する。
円山公園の見どころ
京都随一の花見、夜桜の名所
円山公園 シンボル「一重白彼岸枝垂桜」は、公園のみならず京都を代表する桜として広く知られている。現在のものは二代目。
3月下旬から4月上旬にかけて無料のライトアップも行われ、たくさんの人が夜桜を楽しみに訪れる。
円山公園には宴会場もあり、北野の平野神社とならび京都随一の花見宴会場となっている。
無料で楽しめる紅葉
円山公園の庭園では紅葉も楽しめる。
背景が燃えたようにみえる坂本龍馬・中岡慎太郎像は必見。
著名な観光エリアの合流地点
円山公園のすぐ西側には八坂神社があり、境内を通って祇園方面へ抜けられる。
また公園の北側は知恩院、青蓮院を通って平安神宮・岡崎エリアへ、南側は高台寺、二年坂、三年坂を経由して清水寺にたどり着く。
いずれの方面も徒歩圏内である。
円山公園 写真撮影の注意事項
特になし。
円山公園の混雑
人は多いが境内は広いので煩わしいほどではない。
桜の時期は終日混雑が激しい。
円山公園のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒605-0071 京都府京都市東山区円山町463( →地図でみる)
- →現在地から円山公園の経路を表示
- →京都駅から円山公園の経路を表示
電車 バス
- 地下鉄 東西線「東山駅」徒歩15分
- 京阪電車「祇園四条駅」徒歩15分
- 阪急電車「河原町駅」徒歩20分
- 市バス(系統:12、31、46、80、86、急行100、急行106、急行110、201、202、203、206、207)「祇園」徒歩5分
駐車場
八坂神社の北側に市営円山公園駐車場がある。
円山公園の基本情報
- 名前:まるやまこうえん / maruyamakouen
- 造営年:1886年
- 観光エリア:祇園・八坂神社・青蓮院
- 住所:〒605-0071 京都府京都市東山区円山町463( →地図でみる)
- 所要時間の目安:30分