雙林寺の概要
雙林寺は、延暦年間(782 〜 805)に桓武天皇の勅命を受けた尾張連定鑑(おわりのむらじ じょうがん)が伝教大師 最澄を開基として創建したと伝わり、弘仁十四年(823)には延暦寺の別院となる。
往時には広大な伽藍を有し、永治元年(1141)に鳥羽上皇の皇女、建久七年(1196)には土御門天皇の皇子が入寺するなど皇族からも信仰され興隆したが、建武二年(1335)に足利尊氏と新田義貞の戦いに巻き込まれ荒廃。
応永年間(1394 〜 1428)に国阿によって時宗の寺院として再興されるが、応仁の乱(1467 〜 1477)で再び焼失してしまった。
この地で花見を楽しんだとされる豊臣秀吉によって本堂が再建されたが、その後高台寺、東大谷廟、円山公園の造営に伴いほとんどの寺領を失った。
明治維新の頃に再び時宗から天台宗へと改宗している。
雙林寺にはかつて西行、平康頼、頓阿(とんあ)などが隠居していたと伝わり、境内には本堂と共に西行堂が残る。
雙林寺の見どころ
伝教大師 最澄作と伝わる薬師如来坐像
雙林寺の本尊 薬師如来坐像は平安時代に最澄が彫刻したとされる。
平安時代の仏像に見られる翻波式衣紋や穏やかな表情が特徴的である(写真撮影禁止)。
京都には最澄作と伝わる仏像を安置している寺院が数多くあるが、ほとんどは秘仏となっており公開されていないため、こういった仏像を鑑賞できる雙林寺は貴重である。
雙林寺 写真撮影の注意事項
お堂内部、仏像は撮影不可。
雙林寺の混雑
空いている日が多い。
雙林寺の御朱印
300円。
雙林寺のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒605-0072 京都府京都市東山区鷲尾町 下河原鷲尾町527( →地図でみる)
- →現在地から雙林寺の経路を表示
- →京都駅から雙林寺の経路を表示
電車 バス
- 京阪電車「祇園四条駅」徒歩20分
- 阪急電車「河原町駅」徒歩20分
- 市バス(系統:12、31、46、80、86、急行100、急行106、急行110、201、202、203、206、207)「祇園」徒歩10分
バス時刻表、路線図の公式リンク
駐車場
なし。
八坂神社の北側にある市営円山公園駐車場などを利用。
雙林寺の基本情報
- 名前:そうりんじ / sourinji
- 創建:782 〜 805年
- 山号:金玉山
- 開山 / 開基:尾張連定鑑 / 最澄
- 宗派:天台宗
- 本尊:薬師如来
- 公式情報:https://www.sourinji.com
- 観光エリア:祇園・八坂神社・青蓮院
- 住所:〒605-0072 京都府京都市東山区鷲尾町 下河原鷲尾町527( →地図でみる)
- 受付時間:9:00 ~ 16:00頃
- 拝観料:200円
- 所要時間の目安:15分