御霊神社の概要
御霊神社の創建については諸説あり確たる史実は定まっていない。
平安遷都以前にこの地で栄えていた出雲氏の氏寺 上出雲寺(かみいずもでら)の鎮守社だったという説、あるいは桓武天皇が平安京の守り神として崇道天皇(早良親王)の御霊を祀ったという説などがある。
現代のように医学が発展していなかった時代、疫病や自然災害は権力闘争などで非業の死をとげた人々の怨霊のせいだと信じられていた。
京都三大祭の一つで八坂神社の例祭である「祇園祭」は、貞観五年(863)に神泉苑で催された「御霊会(ごりょうえ)」が発祥とされている。
当初これらの御霊は京都の各地に点在して祀られていたが、平安時代初期に一箇所にまとめて合祀したのが御霊神社のはじまりとされ、下御霊神社に対して「上御霊神社」とも呼ばれる。
御所のすぐ近くにあることから皇族からの崇敬が厚く、現存する本殿は宝暦五年(1755)に賢所御殿を拝領したものと伝わる。
現在は上京区・北区の氏神としても信仰されている。
御霊神社の見どころ
応仁の乱 発端の地
御霊神社の境内は「御霊の森(社)」と呼ばれ、10年に渡る戦乱で京都を焼き尽くした応仁の乱(1467 〜 1477)が勃発した地として知られる。
当時、御霊神社には畠山政長(東軍)が陣を構えており、この陣を西軍の畠山義就(よしひろ)が襲撃した「御霊合戦」が戦乱の起こりという。
なお西軍の陣は船岡山の辺りであり、西陣という地域名はこれに由来する。
皇室ゆかりの唐板
御霊神社の門前にある「水田玉雲堂(みずたぎょくうんどう)」では、唐板という煎餅が売られている。
平安時代の御霊会の際に厄除けとして振る舞われた煎餅が起源とされ、かつて皇室は皇子が生まれるたびに当社を参拝し、土産にこの唐板を持ち帰ったと伝わる。
ご利益 願掛け
- 厄除け
- 商売繁盛
- 家内安全
- 安産祈願
など
御霊神社 写真撮影の注意事項
特になし。
御霊神社の混雑
空いている日が多い。
御霊神社の御朱印
500円。
御霊神社のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒602-0896 京都府京都市上京区上御霊竪町 烏丸東入上御霊竪町495番地( →地図でみる)
- →現在地から御霊神社の経路を表示
- →京都駅から御霊神社の経路を表示
電車 バス
- 地下鉄 烏丸線「鞍馬口駅」徒歩3分
駐車場
境内に無料で駐車できる。車の入り口は正門とは違う場所にある。
御霊神社の基本情報
- 名前:ごりょうじんじゃ / goryoujinja / かみごりょうじんじゃ / kamigoryojinja
- 創建:不詳 / 平安時代
- 祭神:崇道天皇 / 井上大皇后 / 他戸親王 / 藤原大夫人 / 橘大夫 / 文大夫 / 火雷神 / 吉備大臣
- 公式情報:http://www.kyoto-jinjacho.or.jp/shrine/02/004/
- 観光エリア:御所・相国寺
- 住所:〒602-0896 京都府京都市上京区上御霊竪町 烏丸東入上御霊竪町495番地( →地図でみる)
- 受付時間:境内自由 / 9:00 ~ 17:00(社務所)
- 拝観料:境内自由
- 所要時間の目安:15分