清浄華院の概要
清浄華院は、貞観二年(860)に清和天皇の勅願を受けた慈覚大師 円仁(えんにん)が四宗兼学(円・密・浄・戒)の道場を創建したのにはじまるという。
後に後白河天皇、高倉天皇、後鳥羽天皇の帰依を受けた法然がこの道場を賜り、浄土宗の寺院に改宗した。
かつては三条坊門高倉(現在の御池高倉)にあったが、その後土御門室町(現在の室町上立売付近)に移転。御所や将軍邸に近い場所に伽藍を構え、皇族、武家双方から篤く信仰された。
称光天皇、足利義教の帰依を受けた時期には「鎮西一流の本山」と称され浄土宗の筆頭寺院として繁栄したが、応仁の乱(1467 〜 1477)で荒廃。
再興された後、天正年間(1573 〜 1593)に豊臣秀吉によって現在地へ移転した。
幕末には御所警備を担当した薩摩藩、会津藩、徳島藩、熊本藩が宿として活用し、また京都守護職 松平容保が半年ほど居住した地としても知られる。
また清浄華院は浄土宗京都四ヵ本山の一つである。
清浄華院の見どころ
安倍晴明と泣不動尊
清浄華院の大殿 向かって左側には「泣不動尊」が祀られている。
平安時代、三井寺の高僧 智興(ちこう)が病に倒れ、その生命を救うべく安倍晴明の秘術により弟子の証空と智興の命が取り替えられた。
智興の病を受け取り苦しむ証空の元に、他人を助けるために命を投げ出した証空の行いに感動して涙を流したという不動明王があらわれ、証空の身代わりになったという。
この不動明王の様子を表現したものが「泣不動尊」である。
泣不動尊は清浄華院五世 向阿是心が三井寺よりもたらしたものと伝わる。
夜の写経会
清浄華院では毎月1回「夜の写経会」を開催。予約不要、手ブラ参加OKで志納金は1000円。
19時から約1時間ほど。日程は月によって異なるので月初めに公式サイトを要確認。
清浄華院 写真撮影の注意事項
大殿内部は撮影禁止。
清浄華院の混雑
空いている日が多い。
清浄華院の御朱印
300円。種類は複数ある。
清浄華院のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒602-0852 京都府京都市上京区北之辺町395( →地図でみる)
- →現在地から清浄華院の経路を表示
- →京都駅から清浄華院の経路を表示
電車 バス
- 地下鉄 烏丸線「今出川駅」または「丸太町駅」徒歩20分
- 京阪電車 「出町柳駅」または「神宮丸太町駅」徒歩15分
- 市バス(系統:3、4、17、37、59、205)「府立医大病院前」徒歩3分
駐車場
境内に無料で駐車できる。
清浄華院の基本情報
- 名前:しょうじょうけいん / shoujoukein
- 創建:860年
- 山号:ー
- 開山 / 開基:円仁
- 宗派:浄土宗
- 本尊:阿弥陀如来
- 公式情報:http://www.jozan.jp
- 観光エリア:御所・相国寺
- 住所:〒602-0852 京都府京都市上京区北之辺町395( →地図でみる)
- 受付時間:境内自由 / 10:00 ~ 16:00(寺務所)
- 拝観料:境内自由
- 所要時間の目安:30分