厭離庵の概要
歌聖と讃えられる鎌倉時代の歌人・公家の藤原定家は、小倉山の麓にある山荘で「小倉百人一首」を編纂した。
山荘の跡地は長年に渡り荒廃していたが、江戸時代に入り冷泉家によって修復され、霊元法皇から「厭離庵」の寺号を賜った。
開山には臨済宗中興の祖と称される名僧 白隠慧鶴(はくいんえかく)の弟子 霊源を招聘し、安永元年(1772)より天龍寺派の寺院となる。
明治維新が始まると衰退したが、明治四十三年(1910)に貴族院議員で白木屋(現在は東急百貨店に合併されたデパート)の社長だった大村彦太郎によって再建。
山岡鉄斎の娘 素心尼が入寺して以降は尼寺となった。
茶室 時雨亭は大正十二年(1923)に建てられたが台風で倒壊し、現在のものは昭和二十八年(1953)の建立。
お堂に安置されている本尊 如意輪観音像は聖徳太子作という伝承がある。
厭離庵は毎年11月 〜 12月上旬の紅葉シーズンのみ公開。
厭離庵の見どころ
散り紅葉が有名な庭園
厭離庵の庭園は苔庭に定家を偲ぶ石柱「定家塚」が建ち、その上にはもみじが広がる。
特に晩秋の散り紅葉の時期が美しいとされ、例年11月下旬 〜 12月初旬ころが見頃となる。
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厭離庵 写真撮影の注意事項
三脚禁止。
厭離庵の混雑
境内は狭いので人が少なくても混雑しているように感じる。
厭離庵の御朱印
300円。
受付で授与されるときもあれば、本堂で授与されるときもある。
厭離庵のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒616-8427 京都府京都市右京区嵯峨二尊院門前善光寺山町2( →地図でみる)
- →現在地から厭離庵の経路を表示
- →京都駅から厭離庵の経路を表示
電車 バス
- 嵐電「嵐山駅」徒歩15分
- JR線「嵯峨嵐山駅」徒歩15分
- 市バス(系統:28、91)「嵯峨釈迦堂前」徒歩5分
- 京都バス(系統:62、72、90、92、94)「嵯峨釈迦堂前」徒歩5分
バス時刻表、路線図の公式リンク
駐車場
なし。
すぐ近くの清凉寺の有料駐車場などを利用。