将軍塚 青龍殿の概要
将軍塚青龍殿は平成二十六年(2014)に完成した青蓮院の別院。
青龍殿の建物は大正二年(1915)に天皇即位を記念して北野天満宮の前に建立された「大日本武徳会 京都支部 武徳殿」である。
武徳殿は戦後に京都府の所有地となり警官の道場として活用されたが、老朽化がすすみ修復費も膨大になることから取り壊しの計画が進んでいた。
しかし、武徳殿は和風の木造建築でありながら基礎を欧米の建築技法で組み込んだ大正時代の遺産であり、解体処理するのは惜しいと考えた青蓮院が再建することを決定し、約5年かけて将軍塚へと移築された。
桓武天皇と和気清麻呂(わけのきよまろ)はこの地から京都盆地を眺めて平安京遷都を決めたとも伝わり、甲冑を着せた将軍の像を埋めて都の安泰を願ったことが将軍塚という地名の由来である。
青龍殿の奥殿に安置された「青不動明王二童子像」は通称「青不動」として知られる平安時代中期の仏教絵画で国宝の指定を受けている。
普段は複製が祀られているが、定期的に一般公開される。
将軍塚 青龍殿の見どころ
京都市街を見渡せる将軍塚の眺望
将軍塚は青龍殿が移築される前から京都の夜景スポットとして知られる名所である。
青龍殿の再建に伴い大舞台が新築され、より開けた眺望で京都市街を見下ろせるようになった。
庭園の桜と紅葉 ライトアップも実施
青龍殿の庭園は室町時代の手法で作庭され、回遊式庭園の中に枯山水がある。周囲の山々を取り込んだ借景庭園にもなっている。
庭園には200本以上の桜、もみじがあり、京都の新たな名所として人気を集めている。
また桜と紅葉シーズンにはライトアップも実施。料金は500円で受付時間は17:00 〜 21:00。
ライトアップは年によって行われない可能性があります。必ず最新情報を確認してから訪問してください。
将軍塚 青龍殿 写真撮影の注意事項
青不動が祀られている青龍殿 奥殿は撮影禁止。
将軍塚 青龍殿の混雑
平時は空いている。
アクセスが悪いので桜や紅葉シーズンも休日以外はさほど混んでいないことが多い。
ただし将軍塚までは一本道のため、休日のライトアップは道が渋滞することがあるので17時前には到着しておきたい。
将軍塚 青龍殿の御朱印
300円。
将軍塚 青龍殿のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒607-8456 京都府京都市山科区厨子奥花鳥町28( →地図でみる)
- →現在地から将軍塚 青龍殿の経路を表示
- →京都駅から将軍塚 青龍殿の経路を表示
電車 バス
山の上にあり車、タクシー、または土日休日(11月は毎日)に運行されるバスでアクセスすることになる。
南禅寺、蹴上駅周辺からタクシーで約10分。料金は1000 〜 1500円ほど。
日中は蹴上駅、または粟田神社のあたりから徒歩40分ほどで将軍塚まで登ることもできる。
駐車場
無料。
将軍塚 青龍殿の基本情報
- 名前:しょうぐんづか せいりゅうでん / shogunduka seiryuden
- 創建:1915年 / 2014年に移築
- 山号:ー
- 開山 / 開基:ー
- 宗派:天台宗
- 本尊:不動明王
- 公式情報:http://www.shogunzuka.com
- 観光エリア:銀閣寺・哲学の道・南禅寺
- 住所:〒607-8456 京都府京都市山科区厨子奥花鳥町28( →地図でみる)
- 受付時間:9:00 ~ 16:30
- 拝観料:500円
- 所要時間の目安:30分