霊鑑寺の概要
鹿ヶ谷通りの東側の山間にはかつて平安時代に智証大師 円珍によって創建された如意寺という寺院があったが、南北朝時代の戦乱で荒廃し廃寺になってしまったという。
霊鑑寺は、承応三年(1654)後水尾天皇が如意寺にあったとされる恵心僧都(えしんそうず)作 如意輪観音像を本尊として創建された。
同時に天皇の皇女 多利宮(浄法身院宮宗澄、じょうほっしんいんのみやそうちょう)が入寺したことから門跡寺院となる。
以降、明治維新まで皇女が代々住持を務めたことから「霊鑑寺尼門跡」、または地名から「谷御所」、「鹿ヶ谷比丘尼(ししがたにびくに)御所」とも称される。
現在の書院と玄関は貞享四年(1687)に後西天皇の旧殿を移築したもの。本堂は寛政六年(1795)徳川家斉の寄進で建立された。
狩野永徳、元信や円山応挙作とされる襖絵、歴代天皇の遺品など数々の寺宝を所蔵している。
特に数々の御所人形は名品として名高い。
霊鑑寺は春(3月下旬 〜 4月上旬)と秋(11月下旬 〜 12月上旬)のみの特別公開です。
霊鑑寺の見どころ
椿と紅葉
霊鑑寺は毎年春と秋に特別公開される。
境内、庭園には後水尾天皇が愛でた日光椿をはじめ、数多くの椿が植えられている。
秋には庭園裏にある背の高いカエデを中心に紅葉が境内を彩る。
霊鑑寺 写真撮影の注意事項
三脚禁止。建物内は撮影不可。
霊鑑寺の混雑
さほど混雑していないが、境内は狭いので他の人がいると混んでいるように感じる。
霊鑑寺の御朱印
300円。住職不在のときは書き置きになる場合あり。
霊鑑寺のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒606-8422 京都府京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町12( →地図でみる)
- →現在地から霊鑑寺の経路を表示
- →京都駅から霊鑑寺の経路を表示
電車 バス
- 市バス(系統:5、17、32、93、急行100、急行102、203、204)「錦林車庫前(きんりんしゃこまえ)」徒歩7分
- 市バス(系統:32)「上宮ノ町前(かみみやのちょうまえ)」徒歩3分
バス時刻表、路線図の公式リンク
駐車場
なし。
鹿ヶ谷(ししがたに)通り沿いの有料駐車場を利用。市営銀閣寺駐車場(2時間500円)など。
霊鑑寺の基本情報
- 名前:れいかんじ / reikanji
- 創建:1654年
- 山号:円成山
- 開山 / 開基:後水尾天皇
- 宗派:臨済宗南禅寺派
- 本尊:如意輪観音
- 公式情報:ー
- 観光エリア:銀閣寺・哲学の道・南禅寺
- 住所:〒606-8422 京都府京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町12( →地図でみる)
- 受付時間:10:00 ~ 16:00
- 拝観料:600円
- 所要時間の目安:30分