六孫王神社の概要
六孫王神社は、応和元年(961)に清和源氏の祖 源経基(みなもとのつねもと)の長男 満仲が父の遺言に基づき遺骸をこの地に埋葬し社殿を建立したことにはじまる。
経基は鎌倉幕府を開いた頼朝の八代前の先祖にあたり、清和天皇の「六男」で帝の「孫」にあたることが六孫王という愛称の由来である。
鎌倉時代に三代 実朝が暗殺された後、出家した夫人は都へ戻り夫の菩提を弔うため当神社の敷地に遍照心院 大通寺を創建した。
広大な伽藍が造営されたと伝わるが、応仁の乱(1467 〜 1477)をはじめとする度重なる戦火に巻き込まれ何度も焼失。将軍家の庇護の元、都度再建された。
現在の社殿は江戸時代に建てられたものが現存する。
明治時代以降、神仏分離によって大乗寺は九条大宮に移転、さらに東海道線や新幹線の開通によって境内は狭められ現在の形となった。
六孫王神社の見どころ
清和源氏の祖を祀る寺院
経基は文武両道に優れ、承平天慶の乱(939 〜 941)でも活躍して名声を轟かせた人物で清和源氏の祖と称される人物である。
その子孫には頼朝、義経、為朝、義仲など源平合戦の時代の武将がおり、後の世の足利、武田、島津、細川、今川、山名、明智、徳川といった日本史に名を残す数多の大名の血筋へ繋がっていく。
江戸時代建立の社殿
六孫王神社の境内には元禄十四年(1701)に再興された時の建物が現存する。
切妻造の本殿、入母屋造の拝殿が連結された複合社殿。
唐門は入母屋造の屋根の前後に唐破風がある四脚門となっている。
いずれも江戸時代中期の中規模神社建築を伝える遺構として京都府指定有形文化財に指定されている。
かつては本殿が檜皮葺、拝殿と唐門はとら葺だったという。
誕生水弁財天社
境内の新龍池には、満仲が産まれる際に経基が安産を祈願して竹生島(滋賀県)から勧請した誕生水弁財天社がある。
現在も安産祈願のほか、水みくじなどが授与されている。
春から初夏にかけての花々
六孫王神社の境内は桜、ぼたん、ツツジ、藤、あじさいなど春から初夏にかけて美しい花が咲く名所として知られる。
ご利益 願掛け
- 家運隆盛
- 子孫繁栄
- 子供の健康祈願
- 安産の神
- 無病息災
など
六孫王神社 写真撮影の注意事項
特になし。
六孫王神社の混雑
空いている日が多い。
六孫王神社の御朱印
300円。
六孫王神社のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒601-8471 京都府京都市南区八条町509( →地図でみる)
- →現在地から六孫王神社の経路を表示
- →京都駅から六孫王神社の経路を表示
電車 バス
- JR線「京都駅駅」徒歩15分
- 近鉄電車「京都駅駅」徒歩15分
- 地下鉄烏丸線「京都駅駅」徒歩15分
- 市バス(系統:17)「六孫王神社前」徒歩すぐ
駐車場
広い参拝者用の無料駐車場がある。
六孫王神社の基本情報
- 名前:ろくそんのおうじんじゃ / rokusonnooujinja
- 創建:963年
- 祭神:六孫王大神 / 天照皇大御神 / 八幡大神
- 公式情報: http://www.rokunomiya.ecnet.jp
- 観光エリア:東寺・東福寺・伏見稲荷大社
- 住所:〒601-8471 京都府京都市南区八条町509( →地図でみる)
- 電話:TEL:075-691-0310
- 受付時間:9:00 ~ 16:00頃(社務所)
- 拝観料:境内参拝無料
- 所要時間の目安:30分