一華院

一華院 依稀松の庭と紅葉

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一華院の概要

一華院は、永徳二年(1382)に東福寺 第六十七世 東漸(とうざん)が創建した東福寺の塔頭寺院である。

寺名は、禅宗の祖 達磨大師が弟子の慧可(えか)に詠んだ句の一節「一華五葉を開き、結果自然に成る」に由来。

五葉はそれぞれ釈迦如来の部位の色、ひいては五種類の智慧を表し、これらを身につけることで自身の心の華を開かせることができるという教えである。

  • 青色は「髪の色」:苦痛や誘惑に耐える忍辱
  • 黄色は「身体の色」:決して揺るがない金剛
  • 赤色は「血の色」:慈悲の心をもって人を救済する精進
  • 白色は「歯の色」:悪行や苦痛を清める清浄
  • 紫色は「袈裟の色」:心を乱さず強く生きる禅定

本尊の白衣観音坐像は室町時代、阿弥陀如来坐像、達磨坐像は江戸時代の彫刻という。

一華院は通常非公開。秋の紅葉シーズンに特別公開される。公開時期は→公式サイトを参照。

一華院の見どころ

四神の庭

一華院の本堂の周りには四方を守護する神獣をモチーフとした四つの庭園がある。

門をくぐった先にある東庭は黒松で「青龍」を表現。

一華院 青龍の庭

南庭は「依稀松(いきまつ)の庭」とも称され、松の枝が「朱雀」を、刈り込まれたサツキが背後の山々を表す。

白虎が守護する西の「虎靠山の庭」は石組みで作られた虎の子渡しの庭園。

一華院 虎靠山の庭

北庭「彷彿石庭」は蓬莱神仙思想に基づいた鶴亀庭園で、十五石が縁起のよい七五三に配されている。

一華院 彷彿石庭

西庭と北庭は昭和を代表する庭師 重森三玲の孫 重森千靑(ちさを)氏の作庭である。

一華院 写真撮影の注意事項

三脚禁止。

一華院の混雑

空いている日が多い。

一華院の御朱印

一華院の御朱印

300円。特別拝観の期間のみ授与され、3種類ある。

通常は書き置きのみだが、稀に手書きで書いてもらえる日がある。

一華院のアクセス

住所と地図、経路のリンク

電車 バス

  • JR線「東福寺駅」徒歩5分
  • 京阪電車「東福寺駅」徒歩5分
  • 市バス(系統:88、202、207、208)「東福寺」徒歩8分

駐車場

なし。

東福寺の駐車場などが利用できるが、11月の紅葉シーズンは閉鎖されるため駐車不可。

東福寺の駐車場

東大路通の東福寺バス停の近くと勝林寺の辺りにコインパーキングがあるが、紅葉シーズンは車での参拝は控えたほうがよい。

一華院の基本情報