妙法院の概要
平安時代後期、後白河上皇は法住寺御所で院政を始めるにあたり、御所の鎮守として新熊野神社、新日吉の社(現在の新日吉神宮)を創建した。
これらの社を守護するために延暦寺 西塔本覚院が八坂神社の西あたりに移転し、昌雲(しょううん)が別当となって開創された寺院が妙法院のはじまりとされるが、確たる史実は分かっていない。
鎌倉時代初期に尊性法親王(そんしょうほっしんのう)が入寺して以降は門跡寺院として繁栄し、天台宗三門跡の一つにも数えられた。
東山随一の広大な伽藍は応仁の乱(1467 〜 1477)で焼失したが、豊臣秀吉が方広寺を建立する際に再興され現在に至っている。
有名な三十三間堂(蓮華王院)を管轄している寺院としても知られる。
国宝である庫裏は2021年頃より改修工事にはいる予定。
妙法院の見どころ
国宝、重要文化財の建築物
妙法院の建物内は特別展の期間のみ公開だが、境内は自由に参拝ができる。
境内の建築物は再建時のものが現存し、国宝や重要文化財の指定を受けている。
- 庫裏(国宝):方広寺の遺構と伝わる。文禄四年(1595)桃山時代の建立
- 大書院(重文):東福門院の旧殿とされる
- 本堂:寛政年間(1789 〜 1801)の建立
特に国宝である庫裏は調菜喫飯(ちょうさいきっぱん、料理および飲食のこと)専用の建物であり、近代の建築でありながら居住するための機能をもたないのが珍しいとされている。
書院には狩野派の障壁画がある。
毎月14日 普賢延命菩薩の御開帳
本堂である普賢堂には平安時代の作と伝わる本尊 普賢延命菩薩(ふげんえんめいぼさつ)が安置されており、毎月14日の縁日に開帳される。
普賢菩薩は辰年の守護神で長寿延命のご利益があると信じられている。
妙法院 写真撮影の注意事項
三脚禁止。建物内部は撮影不可。
妙法院の混雑
空いている日が多い。
妙法院の御朱印
500円。御朱印は特別公開を行っていない平時でも授与される。
妙法院のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒605-0932 京都府京都市東山区妙法院前側町447( →地図でみる)
- →現在地から妙法院の経路を表示
- →京都駅から妙法院の経路を表示
電車 バス
- 京阪電車「七条駅」徒歩10分
- 市バス(系統:86、88、急行100、急行110、206、208)「東山七条」徒歩2分
駐車場
参拝者は無料で駐車できる。
妙法院の基本情報
- 名前:みょうほういん / myohouin
- 創建:不詳 / 平安時代
- 山号:南叡山
- 開山 / 開基:最澄
- 宗派:天台宗
- 本尊:普賢菩薩
- 公式情報:ー
- 観光エリア:清水寺・産寧坂・三十三間堂
- 住所:〒605-0932 京都府京都市東山区妙法院前側町447( →地図でみる)
- 受付時間:9:00 ~ 16:00
- 拝観料:境内自由 / 不定期の建物内特別参拝は有料
- 所要時間の目安:15分