笠置寺

笠置寺の山門

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笠置寺の概要

笠置寺の確たる創建年代は不詳。

飛鳥時代、天武天皇の頃が起源とも、天智天皇の皇子 大友皇子(おおとものおうじ)によって開山されたとも伝わる。

平安時代の説話集「今昔物語集」には、鹿狩りに訪れた大友皇子が災難にあうも山の神によって助けられたことから、後日恩返しで再訪するための目印として岩の上に笠を置いた、という話があり、これが笠置の由来ともいわれる。

奈良時代頃にはすでに山岳信仰の修行場として著名であり多くの建物が建立された。

東大寺(奈良県)で催される良弁・実忠和尚が創始した修二会(しゅにえ、お水取りとも)も当寺の正月堂から始まったという。

鎌倉時代初期には興福寺(奈良県)から南都仏教界の傑出した学僧である貞慶上人(じょうけい、解脱上人とも)が隠棲の地として入寺し、後に海住山寺を再興した。

元弘元年(1331)、笠置寺は鎌倉幕府打倒の計画を見抜かれ都を追われた南朝の後醍醐天皇の仮宮となったことから戦の舞台となり、幕府軍によって焼き払われてしまった。

その後室町時代に一時再興するも江戸時代には再び荒廃し、明治時代になってやっと本格的に復興を遂げて現在に至っている。

元弘の乱という歴史上の大事件の舞台となった笠置山一帯は現在、国の史跡・名勝に指定されている。

笠置寺の境内

笠置寺の境内はアップダウンのある舗装されていない山道(1周約1時間弱)のため歩きやすい靴、服装で参拝しなければならない。

サンダル、ヒールなどでの散策は不可。

笠置寺の見どころ

本尊 弥勒磨崖仏と虚空蔵磨崖仏

笠置寺の本尊 弥勒菩薩立像

笠置寺の本尊は高さ15mもの巨石に刻まれた「弥勒磨崖仏」である。制作年代は諸説あり、天人による664年の作とも伝わる。

戦乱や長年に渡る風雪の影響で現在は光背の形を残すのみだが、かつては弥勒菩薩立像の姿が描かれていたという。

虚空菩薩磨崖仏という伝承があるもう一つの巨大な石仏は現在も線形が残っておりその姿を拝むことが可能。

笠置寺 伝虚空菩薩磨崖仏

磨崖仏の礼拝堂である正月堂は当寺の本堂にあたり、室町時代の再興時に建立されたものが昭和に修築されて現存している。

笠置寺 正月堂

また境内には修験道の霊場として栄えていた時代や元弘の乱時の逸話が残る巨石などが数多く残っており、地図に従って周回すると往時を偲ぶ体験ができる。

笠置寺 胎内くぐり

ペットと参拝できるお寺

京都の多くの神社仏閣では境内保護のため介助犬以外の動物を同伴することは禁止されているが、笠置寺はペットの入山が許されているためペットと一緒に参拝ができる。

もみじ公園と紅葉ライトアップ

笠置寺 もみじ公園と青もみじ

笠置寺の境内には「もみじ公園」があり、美しい自生したもみじの景色を楽しめる。

11月には紅葉ライトアップが行われる。ライトアップの時間帯は拝観料、駐車料金ともに無料だが磨崖仏などを拝むことはできない。

笠置寺 もみじ公園の紅葉ライトアップ

ライトアップは年によって行われない可能性があります。必ず最新情報を確認してから訪問してください。

笠置寺 写真撮影の注意事項

笠置寺の眺望

収蔵庫内部の仏像、宝物は撮影禁止。

笠置寺の混雑

笠置寺 もみじ公園の紅葉ライトアップ

空いている。

笠置寺の御朱印

笠置寺の御朱印

300円。

笠置寺のアクセス

住所と地図、経路のリンク

電車 バス

  • JR関西本線 「笠置(かさぎ)駅」徒歩45分

駐車場

笠置山の有料駐車場に駐車できる。終日500円。

無人の場合は料金箱に納める。

笠置寺の基本情報

  • 名前:かさぎでら / kasagidera
  • 創建:不詳 / 飛鳥時代 天武天皇の頃?
  • 山号:鹿鷺山
  • 開山 / 開基:不詳
  • 宗派:真言宗智山派
  • 本尊:弥勒磨崖仏
  • 公式情報: https://kasagidera.net
  • 観光エリア:当尾・木津川・京田辺
  • 住所:〒619-1303 京都府相楽郡笠置町笠置笠置山29( →地図でみる
  • 電話:0743-95-2848
  • 受付時間:9:00 ~ 16:00
  • 拝観料:300円
  • 所要時間の目安:1時間30分