蟹満寺

蟹満寺の本堂

蟹満寺の概要

蟹満寺の確たる創建年代は不詳。

飛鳥時代に渡来系豪族 秦河勝の弟 秦和賀(はたのわか)が建立したと伝わり、紙幡寺、蟹満多寺とも称されていたという。

蟹満寺の境内

蟹満寺の創建に関しては平安時代末期の説話集 今昔物語に登場する「蟹の恩返し」という縁起で広く知られている。

はるか昔、観世音菩薩普門品を読誦するほど観音様を深く信仰する心優しい娘がいた。

ある日、娘は村人が蟹を食べようとしているところに遭遇し、蟹を不憫に思い買い取って逃してやることにした。

また娘の父も慈悲深い人物であり、田んぼで蛙を食べようとしている蛇に遭遇したが見逃すことができず、つい娘を嫁にやる代わりに蛙を逃がすよう蛇に頼んでしまった。

後日、蛇は人間の姿で嫁を迎えにきたが、約束を破り娘を差し出さない親子に激怒し暴れだしてしまう。

娘が救いを求めて普門品を唱え続けると観音様が現れ、恐れることはないこと、そしてこれまでの親子の善良な行いは間違っていないことを告げて姿を消した。

翌朝外を見ると、蛇と大量の蟹の死骸が残されており、観音様の加護に感謝した親子は娘の身代わりとなった蟹と蛇を供養し観音様をお祀りするお堂を建立したという。

たくさんの蟹によって難を逃れたことが寺名 蟹満寺の由来となっている。

現在も毎年4月28日に蟹供養放生会が催され、漁業関係者など仕事で蟹と関わる人々が集まる。

蟹満寺の見どころ

国宝の本尊 釈迦如来

蟹満寺の本堂は宝暦九年(1759)に再建されたもので平成に入って改築が行われており、内部には国宝の釈迦如来をお祀りする。

この坐像は飛鳥時代後半 白鳳の頃の作で初唐の様式を忠実になぞった姿をしており、高さ2m40cm、重さ2.2トンの巨大な金銅仏である。

指の間に曼網相(まんもうそう)という水かきのような意匠が施されており、この手で生きとし生けるものすべてを悟りの世界へ「救い上げてくれる」と信じられている。

また本堂には創建伝説に登場する蟹の身代わり観音も祀られており、災難除けの信仰を集める。

蟹満寺 写真撮影の注意事項

お堂内部、仏像は撮影禁止。

蟹満寺の混雑

蟹満寺の本堂を横からみたところ

空いている。

蟹満寺の御朱印

蟹満寺の御朱印

300円。

蟹満寺のアクセス

住所と地図、経路のリンク

電車 バス

  • JR奈良線 「棚倉駅」徒歩20分
  • コミュニティバス 山城地域「蟹満寺口」徒歩5分

駐車場

蟹満寺の駐車場

参拝者用の無料駐車場がある。

大型バスは少し離れた24号線沿いに駐車場がある。事前に要連絡。

蟹満寺の基本情報

蟹満寺の門