圓成寺(岩戸妙見宮)の概要
桓武天皇は平安京遷都にあたり四方を鎮護する岩戸妙見菩薩をお祀りした。
その中でもかつて岩倉にあった北山霊巖寺(現在は廃寺)のものは「今昔物語」にも登場する。
圓成寺は寛永七年(1630)に一条家の依頼を受けた本満寺二十一世 圓成院日任(にっとう)が霊巖寺の妙見菩薩を祀るお堂として開山した。
こういった経緯から日蓮宗の寺院ではあるが明治維新後の神仏分離令までは菩薩さまを安置する岩戸妙見宮が主殿とされており、現在も鷹峯の妙見さんとも呼ばれる。
現存する本堂は昭和十八年(1943)の再建。
圓成寺(岩戸妙見宮)の見どころ
毎月1日と15日 妙見宮の御開帳
あらゆる願いを成就させてくれるという岩戸妙見大菩薩は毎月1日と15日に御開帳が行われる。
菩薩様は亀に乗った高さ2mもある石像で右手に破邪の剣、左手には白蛇を握っており、左右には白雲弁財天女、七面大明神を安置する。
御開帳は15時までなので参拝時間には注意が必要である。
痔の神 秋山自雲霊神
江戸時代に痔に悩まされた岡田孫左衛門という人物は出家して勤行に努めたが完治することはなかった。
孫左衛門は、後世の人々が痔に悩まされたとき題目を唱えれば必ず守護し平癒してみせるという遺言を残してなくなった。
この逸話から墓前には痔平癒を祈願して人々が参詣するようになり、各地にも痔の神として祀られるようになったという。
境内にある秋山自雲霊神(しゅうざんじうんれいじん)もこの内の一つ。
秋山自雲は孫左衛門の法名である。
青もみじ・紅葉が綺麗な境内
写真撮影は禁止されているが、綺麗に手入れされた圓成寺の境内はもみじが多く春、夏の青もみじ、秋の紅葉が美しい。
周囲は源光庵、光悦寺など紅葉名所が多いので一緒に参拝するとよい。
圓成寺(岩戸妙見宮) 写真撮影の注意事項
山門をくぐった後は一切の写真撮影が禁止。
圓成寺(岩戸妙見宮)の混雑
空いている。
圓成寺(岩戸妙見宮)の御朱印
300円。3種類ある。
圓成寺(岩戸妙見宮)のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒603-8468 京都府京都市北区鷹峯北鷹峯町24( →地図でみる)
- →現在地から圓成寺(岩戸妙見宮)の経路を表示
- →京都駅から圓成寺(岩戸妙見宮)の経路を表示
電車 バス
- 市バス(系統:6、北1)「鷹峯源光庵前(たかがみねげんこうあんまえ)」徒歩2分
駐車場
門の左横に参拝者用の駐車場がある。