常照寺の概要
鷹峯周辺はもともと本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)が江戸時代に徳川家康から拝領した土地であり、常照寺は元和二年(1616)光悦および息子の光瑳から寄進された地に日蓮宗の高僧 日乾上人を招聘して創建された。
寛永四年(1627)に僧侶の学問所として鷹峯檀林が開設され、最盛期には30以上のお堂に数百人が集まり勉学に励んだと伝わるが、明治時代の新規学制導入と共に廃檀となった。
境内には鬼子母尊神像を祀るお堂があり、子育て、子授けの神として信仰されている。
また最澄作と伝わる大黒天、光悦真筆の扁額などの寺宝も所有している。
常照寺の見どころ
吉野太夫 ゆかりの寺
江戸時代初期の芸姑 二代目吉野太夫(松田徳子)はその美貌はさることながら、和歌、書、茶湯、音曲、囲碁などあらゆる芸に秀でた人物であった。
吉野は芸を通じて親交のあった光悦の縁故で常照寺の開祖 日乾上人と対面した際、その学徳に帰依し寛永五年(1628)当寺に朱色の門を寄進した。
この門が現在も残る吉野門である。
茶室 遺芳庵の大丸窓は吉野が好んだことから吉野窓と呼ばれる。
吉野の墓も常照寺の境内にあり、歌舞伎役者、芸能人の参拝があるという。
毎年4月の第二日曜には吉野太夫 花供養が催される。
早朝拝観と紅葉
常照寺の拝観は8:30からとなっているが、このお寺の住職の方は早起きをする人が好きという理由で8:30より早い時間から入場させてくれたり、御朱印を書いてくれたりすることがある。
鷹峯エリアは光悦寺が8:00、源光庵も紅葉シーズンは8:30開門と9時前から拝観できる所が多いので早朝の訪問がおすすめ。
桜
常照寺の参道や門の前、境内には複数種類の桜があり、ひっそりと花見を楽しめる穴場。
常照寺 写真撮影の注意事項
三脚禁止。
常照寺の混雑
平時は空いている日が多い。
紅葉シーズンは観光バスが来るなど混雑する。
常照寺の御朱印
300円。
常照寺のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒603-8468 京都府京都市北区鷹峯北鷹峯町1( →地図でみる)
- →現在地から常照寺の経路を表示
- →京都駅から常照寺の経路を表示
電車 バス
- 市バス(系統:6、北1)「鷹峯源光庵前(たかがみねげんこうあんまえ)」徒歩2分
駐車場
広い無料駐車場がある。
紅葉シーズンは有料。