雲龍院の概要
雲龍院は、応安五年(1372)後光厳天皇が竹巌聖皐(ちくがんしょうこう)を開山に招いて創建した。
後円融天皇によって龍華殿(りゅうげでん)という本堂が建立され、後小松・称光天皇ら北朝の天皇によって信仰されて発展したが、応仁の乱(1467 〜 1477)で焼失。
文亀二年(1502)、後土御門天皇の御黒戸御殿という建物を後柏原天皇から賜り写経道場として再興されたが、度重なる戦乱や天災で大きな被害を受けて衰退してしまった。
寛永十六年(1639)、如周正専(じょしゅうしょうせん)が雲龍院と龍華殿を合併し、後水尾天皇の援助を受けて本堂を再建。
この建物は現存しており後円融天皇が建立したものと同じく「龍華殿」と呼ばれる。
創建の由緒から皇族との関わりが深く、泉涌寺の別院の一つとして別格本山を称する。
境内の霊明殿には北朝の天皇や後水尾天皇から孝明天皇までの御尊牌が祀られてている。石灯籠は徳川慶喜による寄進という。
本尊の薬師如来三尊像は藤原時代の作。台所に安置されている鎌倉時代作の「走り大黒天」も独特の姿で有名である。
雲龍院の見どころ
窓と庭園
雲龍院には、書院悟りの間にある「悟りの窓」、蓮華の間の「障子窓」など特徴的な形をした窓が複数ある。
窓や襖越しに眺めることで様々な庭園の景色を楽しむことができる。
比較的空いている事が多く、紅葉の穴場としても知られる。
夜間特別拝観 桜と紅葉ライトアップ
雲龍院では春の桜と秋の紅葉シーズンにライトアップを実施している。
昼夜入れ替え制ではないため、夕方から入場して暗くなるのを待つこともできる。
ライトアップは年によって行われない可能性があります。必ず最新情報を確認してから訪問してください。
写経体験
雲龍院では予約不要で写経体験ができる。志納金は抹茶付きで1500円。
雲龍院は後円融天皇の時代から如法写経の場として崇敬された由緒ある道場であり、江戸時代には後水尾天皇から写経会に用いる仏具の寄進も受けている。
現在写経に使われている机も後水尾天皇から賜った貴重なものである。
雲龍院 写真撮影の注意事項
本堂内部は撮影禁止。
雲龍院の混雑
空いている日が多い。
雲龍院の御朱印
300円。
雲龍院のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒605-0977 京都府京都市東山区泉涌寺山内町36( →地図でみる)
- →現在地から雲龍院の経路を表示
- →京都駅から雲龍院の経路を表示
電車 バス
- JR線「東福寺駅」徒歩20分
- 京阪電車「東福寺駅」徒歩20分
- 市バス(系統:88、202、207、208)「泉涌寺道」徒歩15分
駐車場
なし。
泉涌寺の駐車場などを利用。
雲龍院の基本情報
- 名前:うんりゅういん / unryuin
- 創建:1372年
- 山号:瑠璃山
- 開山 / 開基:竹巌聖皐 / 後光厳天皇
- 宗派: 真言宗
- 本尊:薬師如来三尊像
- 公式情報:http://www.unryuin.jp
- 観光エリア:東寺・東福寺・伏見稲荷大社
- 住所:〒605-0977 京都府京都市東山区泉涌寺山内町36( →地図でみる)
- 受付時間:9:00 ~ 16:30(2/18、4/27、6/27は拝観休止)
- 拝観料:400円
- 所要時間の目安:30分