安井金比羅宮の概要
保元の乱(1156)に敗れた崇徳上皇は島流しとなり、讃岐の地で崩御した。
建治年間(1275 〜 1277)、上皇の慰霊のため後白河法皇の勅命を受けた大円法師が光明院観勝寺を建立。これが安井金比羅宮のはじまりとされる。
応仁の乱(1467 〜 1477)で荒廃したが、元禄八年(1695)に太秦安井にあった安井門跡 蓮華光院を移築するにあたり、その鎮守として讃岐の金毘羅大権現(こんぴらだいごんげん)の祭神 大物主神と源頼政を勧請した。
明治維新で蓮華光院が廃寺となり安井神社に改称された後、現在の安井金比羅宮となった。
京都では唯一の金比羅神社であり、地元では「安井のこんぴらさん」とも呼ばれる。
安井金比羅宮の見どころ
縁切りの神
安井金比羅宮は「縁切り神社」とも称され、悪縁を断ち切り良縁を結ぶ神として広く知られている。
これは、御祭神である崇徳天皇が讃岐に島流しにあった後一切の欲望を断ち切り金毘羅権現で参籠したこと、さらに戦乱で寵妃 阿波内侍と別れざるを得なかったことから自らと同じ悲劇に合わないよう悪縁を切ってくれる、という信仰に由来。
「縁切り」ということで浮気、こじれた嫁姑など負の側面ばかりがクローズアップされるが、禁煙、禁酒、持病、怠惰など「過去の自分との決別」といったポジティブな願い事でも構わない。
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参拝手順
- 本殿にお参り
- 形代に願い事を書く
- 念じながら「縁切り縁結び碑」の穴を往復する
- 形代を貼る
久志塚
安井金比羅宮の境内には櫛、かんざしを供養する「久志塚(くしづか)」がある。
毎年9月の第四月曜13時から「櫛祭」が催される。
ご利益 願掛け
- 縁切り・縁結び
- 航海安全
- 交通安全
安井金比羅宮 写真撮影の注意事項
特になし。
ただし境内の絵馬、形代には名指しで恨みつらみが書いてあるので、個人情報が写り込まないように配慮が必要である。
安井金比羅宮の混雑
祇園にある有名スポットなので混んでいる日が多い。
安井金比羅宮の御朱印
300円。
安井金比羅宮のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒605-0823 京都府京都市東山区下弁天町 松原上ル 下弁天町 70( →地図でみる)
- →現在地から安井金比羅宮の経路を表示
- →京都駅から安井金比羅宮の経路を表示
電車 バス
- 京阪電車「祇園四条駅」徒歩15分
- 阪急電車「河原町駅」徒歩15分
- 市バス(系統:80、86、202、206、207)「東山安井」徒歩3分
駐車場
境内東側(東大路通)に有料の駐車場がある。
30分200円。当日最大2000円。
安井金比羅宮の基本情報
- 名前:やすいこんぴらぐう / yasuikonpiraguu
- 創建:1695年
- 祭神:大物主神 / 崇徳天皇 / 源頼政
- 公式情報:http://www.yasui-konpiragu.or.jp
- 観光エリア:祇園・八坂神社・青蓮院
- 住所:〒605-0823 京都府京都市東山区下弁天町 松原上ル 下弁天町 70( →地図でみる)
- 受付時間:境内自由 / 9:00 ~ 17:30(社務所)
- 拝観料:無料
- 所要時間の目安:30分