廬山寺の概要
廬山寺は、天慶年間(938 〜 947)に良源が船岡山の南に創建した与願金剛院(よがんこんごういん)にはじまる。
寛元三年(1245)、法然に帰依した覚瑜が出雲路に廬山寺を建立。明導照源が応安元年(1368)に2つの寺院を合併した。
このときに寺名が廬山天台講寺と改称され、四宗建学(円・密・戒・浄)の道場となる。
応仁の乱(1467 〜 1477)や元亀二年(1572)の比叡山焼き討ちなどにより被害を受けた後、天正元年(1573)に正親町天皇の勅命で現在地へ移転した。
当地はかつて紫式部の邸宅があった地として知られ、源氏物語もこの家で執筆されたものと伝わる。
移転後も何度か焼失しており、現在の本堂は寛政六年(1794)に光格天皇が仙洞御所の一部を移築したもの。
廬山寺の見どころ
源氏庭の桔梗
白砂と苔で平安時代の雰囲気を表現した源氏庭は、東福寺の天得院とならんで桔梗の名所として知られる。
最盛期は6月下旬 〜 7月上旬だが、9月頃まで楽しめる。
紅葉
廬山寺は境内、庭園ともに紅葉が美しい。空いていることが多く京都に残る数少ない穴場といえる。
平安 〜 鎌倉時代の仏像
廬山寺には、平安 〜 鎌倉時代に彫刻された阿弥陀三尊坐像、慈恵大師作 元三大師像、如意輪観音半跏像など貴重な仏像が安置されている。
また皇室関連の寺宝も数多く所有している。
2月3日の節分会
京都の各地で行われる節分祭の中でも、廬山寺のものは「鬼法落(おにのほうらく)」、通称鬼おどりとして特に有名である。
三匹の鬼を節分の日に追い払うことで開運を祈願する。
廬山寺 写真撮影の注意事項
三脚禁止。
建物内は庭園のみ撮影可能。
廬山寺の混雑
空いている日が多い。
桔梗の季節はやや混雑する。
廬山寺の御朱印
300円。種類は複数ある。
廬山寺のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒602-0852 京都府京都市上京区北之辺町397( →地図でみる)
- →現在地から廬山寺の経路を表示
- →京都駅から廬山寺の経路を表示
電車 バス
- 地下鉄 烏丸線「今出川駅」または「丸太町駅」徒歩20分
- 京阪電車 「出町柳駅」または「神宮丸太町駅」徒歩15分
- 市バス(系統:3、4、17、37、59、205)「府立医大病院前」徒歩5分
駐車場
境内に無料で駐車できる。
廬山寺の基本情報
- 名前:ろざんじ / rozanji
- 創建:938 〜 947年
- 山号:廬山
- 開山 / 開基:良源
- 宗派:天台圓浄宗大本山
- 本尊:阿弥陀如来
- 公式情報:http://www7a.biglobe.ne.jp/~rozanji/
- 観光エリア:御所・相国寺
- 住所:〒602-0852 京都府京都市上京区北之辺町397( →地図でみる)
- 受付時間:9:00 ~ 16:00(1/1、1/31 〜 2/7は拝観休止)
- 拝観料:500円
- 所要時間の目安:30分 〜 1時間