京都御所

京都御所 御池庭

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京都御所の概要

京都御所は、明治維新で実質東京遷都が行われるまで歴代天皇の住居であった。

桓武天皇による平安京遷都当時の大内裏(だいだいり)は現在地よりも西の千本丸太町付近にあったが、天徳四年(960)の火災をはじめとして幾度も焼失を繰り返し、嘉禄三年(1227)以降はついに再建されることがなかった。

大内裏の跡地は内野(うちの)と呼ばれ、今昔物語集では妖怪の登場する怪談の舞台となるなどかつて天皇の住まいがあったとは思えないほど荒廃してしまったという。

大内裏が焼失した際、天皇は公家の邸宅などを仮住まいとし、これは里内裏(さとだいり)と呼ばれた。

現在の京都御所は、元弘元年(1331)に光厳天皇が即位した際に住まわれていた里内裏 土御門東洞院殿(つちみかどひがしのとういんどの)がその前身である。

現在地へ移転して以降も応永八年(1401)の火災、応仁の乱(1467 〜 1477)などで度々焼失したが、織田信長、豊臣秀吉、徳川幕府など時の為政者の尽力によって再興された。

天命八年(1788)の大火による焼失後、御所の再建を命じられた老中 松平定信は裏松固禅(うらまつこぜん)による「大内裏図考証」を参考に平安時代の姿での復元を目指し、寛政二年(1790)に完成した。

この御所も安政元年(1854)に焼失してしまうが、翌年に再建。この時代に造営されたものが現存する京都御所である。

昔は参観にあたり事前予約が必要だったが、現在は予約不要で誰でも入場できるようになった。

なお御所の周辺は京都御苑という国民公園として開放されているが、御苑全体を指して「御所」と呼ぶ人が多い。

京都御所の見どころ

紫宸殿と高御座・御帳台

京都御所 紫宸殿

京都御所において最も格式の高い建物が紫宸殿(ししんでん)であり、慶応四年(1886)には「五箇条の御誓文」の舞台にもなった他、明治、大正、昭和天皇の即位礼も行われた。

内部には天皇の御座「高御座(たかみくら)」と皇后の御座「御帳台(みちょうだい)」が置かれており、現在も天皇即位の礼に際し東京へ運ばれて使用される。

白砂の庭園は「南庭(だんてい)」と呼ばれ、左近の桜と右近の橘が植えられている。

御池庭

京都御所 御池庭と欅橋

御所には池泉回遊式庭園「御池庭」がある。橋は「欅橋」という。

かつては鴨川の水を用水として御所へ引いており、大内裏より東側に現在の京都御所が造営されたのはこの水が一つの要因ではないかという説がある。

京都御所 欅橋の紅葉

京都御所 写真撮影の注意事項

三脚禁止。

京都御所の混雑

境内はかなり広いのでさほど混雑は気にならない。

京都御所のアクセス

住所と地図、経路のリンク

電車 バス

  • 地下鉄 烏丸線「今出川駅」または「丸太町駅」徒歩5分
  • 市バス(系統:51、59、急行102、201、203)「烏丸今出川」徒歩5分

駐車場

京都御苑の駐車場

京都御苑の西側駐車場(烏丸通沿い)を利用。

京都御所の基本情報