十輪寺(なりひら寺)

十輪寺 鳳輦型屋根の本堂と紅葉

十輪寺の概要

十輪寺は嘉祥三年(850)に文徳天皇の皇后 染殿の安産祈願のために恵亮を開山に招いて創建されたと伝わる。

後の清和天皇となる皇子が無事誕生したことから天皇の勅願所となった。

応仁の乱(1467 〜 1477)で荒廃したが、江戸時代の寛文年間(1661〜1673)に公卿の藤原定好が再興。

今も残る鐘楼はこの頃の建立とされる。

寛延三年(1750)花山院常雅によって再建された本堂は鳳輦型(ほうれんがた)という神輿を型どった珍しい屋根の形で有名。

十輪寺 鳳輦型屋根の本堂

十輪寺の見どころ

本尊の地蔵延命菩薩とおいづる観音

十輪寺の本尊の地蔵菩薩は伝教大師 最澄が彫刻したと伝わる。

この仏様の腹帯のおかげで染殿皇后が無事安産を迎えることができたことから子授け・安産祈願の信仰を集める。

秘仏であり、毎年8月23日のみご開帳が行われる。

また草分観世音は花山法皇が西国三十三所観音霊場を巡礼する際に背負っていたものでおいづる観音とも呼ばれ、法皇自らが彫刻したという伝承がある。

観音霊場巡りの際は一番最初に参拝しなければならない札所とされている。

在原業平ゆかりの寺院

十輪寺 在原業平の墓地とされる宝篋印塔

「伊勢物語」で知られる平安時代の歌人で六歌仙の一人 在原業平は、都で台頭する藤原氏から逃れて晩年を十輪寺で隠棲したといい、当寺は「なりひら寺」とも称される。

境内には業平の墓地と伝わる宝篋印塔、かつての恋人 二条后(藤原高子)が大原野を訪れた際に業平が塩を焼いて想いを届けようとした際の塩釜などゆかりの旧跡が残る。

十輪寺 在原業平の塩釜

毎年5月28日には業平忌が催される。

なりひら桜(十輪寺桜)と三方普感の庭

十輪寺 なりひら桜と大廊下

十輪寺には推定樹齢二百年という立派な枝垂れ桜があり、なりひら桜の通称で広く知られている。

桜の根本には江戸時代の本堂再建時に作庭された「三方普感(さんぽうふかん)の庭」があり、廊下、茶室、御殿など鑑賞する方向によって様々な見方、感じ方ができるようになっている。

十輪寺 なりひら桜と三方普感の庭

なお例年なりひら桜の満開は京都市中心部のソメイヨシノの最盛期よりも1週間程度早いので参拝時期には注意が必要である。

十輪寺 なりひら桜を上から眺める

紅葉

十輪寺 境内の紅葉

十輪寺の境内はもみじも多く、秋にはゆっくりと紅葉を楽しめる穴場でもある。

十輪寺 写真撮影の注意事項

十輪寺の手水鉢

三脚禁止。建物内は庭園方向のみ撮影可。

庭園と桜を撮影する場合は広角よりのレンズが必須。

十輪寺の混雑

空いている日が多い。

桜、紅葉シーズンは若干人が多いが煩わしいほどでない。

十輪寺の御朱印

十輪寺の御朱印

十輪寺 なりひら桜の御朱印

300円。季節ごとに様々な書き置き御朱印もある。

十輪寺のアクセス

住所と地図、経路のリンク

電車 バス

  • 市バス(系統:臨西2)「大原野小学校前」徒歩20分
  • 阪急バス(系統:63、66)「灰方」徒歩20分
「バス1日乗車券」、「地下鉄・バス1日乗車券」いずれも対象外のエリアです。1日乗車券のエリア外料金は現金払いのみで差額をICカードで支払うことはできません(全額支払いならばICカードOK)。

駐車場

十輪寺の駐車場

参拝者用の無料駐車場がある。

十輪寺の基本情報

十輪寺 なりひら桜と大廊下