祇王寺

祇王寺 新緑の苔庭

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祇王寺の概要

鎌倉時代、小倉山の麓には法然の弟 念仏坊良鎮(ねんぶつぼうりょうちん)が創建した往生院があり、念仏道場として栄え広大な伽藍を有していたという。

祇王寺は往生院の境内にあった小院の一つである。

古くは平家物語にも登場し、かつて平清盛から寵愛を受けていた白拍子の祇王が都を追われて母、妹と共に出家した尼寺としても知られ、これが寺名の由来となっている。

往生院は応仁の乱(1467 〜 1477)など数々の戦火に巻き込まれて荒廃し、 祇王寺と三宝寺(→現在の滝口寺)という子院のみが存続したが、明治維新がはじまると廃寺となってしまった。

廃寺になった後、祇王寺の仏像や墓地は大覚寺によって管理され、明治二十八年(1895)に嵯峨野にあった別荘を本堂として再興。このときに真言宗に改宗している。

再建にあたっては、大覚寺の楠玉諦禅師、元京都府知事 北垣国道、富岡鉄斎らの尽力があったという。

現在も大覚寺の塔頭寺院であり、同時に拝観すると割引がある。

祇王寺の見どころ

新緑と散り紅葉が美しい苔庭

祇王寺 新緑の苔庭

苔庭の上にもみじが広がる祇王寺の庭園は決して広くはないが、新緑と晩秋の散り紅葉の美しさで名高い。

雨が降ると春夏は苔が元気になり、また秋はもみじの葉が落ちるため、いずれの季節も雨が降った翌日の晴れの日の景色は格別である。

祇王寺の散りもみじ

また草庵には本尊のほか鎌倉時代作とされる清盛と祇王らの木造がある。

影の形から「虹の窓」とも称される吉野窓も有名。

祇王寺 草庵と吉野窓

祇王寺 写真撮影の注意事項

祇王寺の散りもみじ

三脚禁止。

庭園はぐるりと一周する形になっているので、紅葉シーズンなどに人が写り込まない写真を撮影するのは難しい。

祇王寺の混雑

境内は狭いので人は少なくても混雑しているように感じる。

祇王寺の御朱印

祇王寺の御朱印

300円。紅葉シーズンは書き置きのみ。

祇王寺のアクセス

住所と地図、経路のリンク

電車 バス

  • 嵐電「嵐山駅」徒歩20分
  • JR線「嵯峨嵐山駅」徒歩20分
  • 京都バス(系統:62、72、90、92、94)「嵯峨釈迦堂前」徒歩15分
  • 京都バス(系統:62、72、90、92、94)「嵯峨釈迦堂前」徒歩15分

駐車場

祇王寺の駐車場

参道に数台駐車できるが、道が狭いので紅葉シーズンなどは清凉寺の有料駐車場を利用して徒歩で散策したほうがよい。

祇王寺の基本情報

祇王寺の門

  • 名前:ぎおうじ / giouji
  • 創建:不詳 / 鎌倉時代
  • 山号:高松山
  • 開山 / 開基:念仏坊良鎮
  • 宗派: 真言宗大覚寺派
  • 本尊:大日如来
  • 公式情報:http://www.giouji.or.jpb
  • 観光エリア:嵐山・嵯峨野
  • 住所:〒616-8435 京都府京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32( →地図でみる
  • 受付時間:9:00 ~ 16:30
  • 拝観料:300円
  • 所要時間の目安:15 〜 30分