草喰なかひがしへ訪問 ブログレポート
草喰なかひがしは銀閣寺の近くにある「摘み草料理」を提供する和食店。
近年値上げがあり、ランチコースは8800円 〜、ディナーコースは22000円から。
「ミシュラン☆☆ / 食べログ百名店 / あまから手帖100選」
「受賞歴」のあるものを掲載しています。最新版には載っていないことがあります。
草喰なかひがしは店主の生家である美山荘に伝わる摘み草料理を提供するお店です。
料理人 中東久雄さんは先代の年の離れた弟。
兄が早逝されたため美山荘の料理長として家を守り、甥である久人さんが跡継ぎとなられるのを見届けた後、1997年に銀閣寺近くに草喰なかひがしを開店されました。
店内は1階カウンターと2階の個室。
カウンターには中東さんと中堅の板前さん、仕切りのない奥のバックヤードには店主の長男や若いお弟子さんがおられます。
サービスのスタッフも女将さん以外に数人と盤石の体制。
この日は夏のディナーコースを頂きました。長年時期によってメニューは固定されているようで、同じ季節には同じ料理が出てくるようです。
こちらのお店は食べ残しは厳禁。鮎の塩焼きの蓼酢も飲み干さなければなりません。
蓼酢を飲んでいなかったお客様が大将に注意されて空気がピリッとした後、次に出てきたジュレをみんなが必死にすくって食べていた様子が印象的でした。
中東さんのぶれないコンセプトとして、メインディッシュはお米というのが一貫しています。コースの途中で煮えばなが供されます。
コースの価格の違いは素材のグレードではなくシンプルに品数。一番安いコースで予約していたのですが、追加もできると声掛けいただいたので放牧で育てているというアンガス牛を追加。
一番上のコースのお客様は加えてうなぎが提供されていました。
メインディッシュというご飯は、炊きたてにめざしと香の物、おこげ、お湯漬けの3杯(おかわり可)。オプションで卵かけご飯が追加できます。
最後は水物、水出しコーヒーで終了。
滞在時間は約2時間30分ほど。最後には全員に店主の名刺が配られます。
草喰なかひがし 本音のクチコミ
草喰なかひがし ここが○
- 独創的な摘み草料理
- 一見客でも予約がとれるシステム
- 緊張感を与えない店主のお喋り
- 女将さんの対応
本物の「摘み草料理」はなかひがしと美山荘でしか味わえない独創的なもの。
唯一無二の食体験ができるお店です。
常連とそのお友達だけで回しているような有名店も少なくない中、こちらのお店は一見客でも予約がとれるようなシステムを採用しているのも○。
女将さんも電話予約の際には別の空いている日やキャンセル待ち対応等の案内をしてくれてとても親切でした。
草喰なかひがし ここが×
- 暖簾がかかる時間が遅い‥
クレジットカード不可→ カード払いに対応しました- 単価2万以上のコースで卵かけご飯の追加が有料‥
- 店主の対応で少し気になるところあり
当日は開店と同時の18:00を予約。常に満席が当たり前のお店なので開店前から周囲には続々とお客さんが集まってくるのですが、暖簾がかかって入店できるようになったのは18時を過ぎて5分以上経ってから。
一皿目の先付が供されたのは18時30分。
客目線として少しでもお店側にドタキャンの懸念を抱かせないよう早めの到着を心がけている身としては、時間がマイペースすぎる印象。
この日は天候も良かったのでマシでしたが、雨の日や暑い、寒い日にこのような対応だったと思うと‥
また和久傳や木山のように〆は好きなものを好きなだけ、というお店も多いだけに、2万円以上のコースで一杯の卵かけご飯を追加するのに別料金がかかるのも気になる。
店主はダジャレを交えたお喋りで場を和ませ、一見の客に対しても話を振ってくれたりと基本的には優しい空気の方。
ただ、鯉を食べたことがあるか?という問に「はい」と答えただけでムッとされ?
あとで隣の常連さんがそっと教えてくれたのですが、いいえと答えた客に「それが初鯉(恋)」と返す鉄板ギャグが言えなくなってしまったからとのこと (鯉ってそんなに珍しい食材?)。
またコースは量が多くお腹もいっぱいだったため、卵かけご飯の追加をお断りした際もあきれたような表情をされ、「そうですかありがとうございました」とイラッとしたトーンで折敷を下げられました。
他の席のコーヒーをお断りしていたお客様に対しても同様の様子で「じゃあ番茶出しときますね」と少し怒ったような言い方。
「今日のお客さんは全員早い時間から来ていただいて」、と普段1時間遅い時間から入られる客に対して棘があるような言い方も気になりました。
また食後に中東さんの著書にサインをもらっていた常連さんをみて、その本がほしいと他のお客様がおっしゃったため、まだ店内に退店していない客が残っているにも関わらず本を取りにどこかへ‥
お店を出たところ女将さんがすっ飛んできてお見送り。食事中の女将さんは個室の方の接客にまわっていたようで姿は見えませんでしたが、電話予約のときからずっと好印象。
これから伺う予定の方へのアドバイスは、店主の質問に対しては無知を装うこと、開店と同時の時間で予約をすることの2つ。
草喰なかひがしの店舗情報
草喰なかひがしの予約
完全予約制。
毎月1日 朝8時から翌月分の予約受付開始。
約半数ほどの席は一見客用に空けてあるので、予約がとれた日に合わせて伺う、ということができるなら席は確保しやすい。
当日は食後に任意で半年後までの予約をお願い可。
上記の仕組みのためとりあえず席を確保しておく、という人も多く比較的キャンセルが出やすいので、少人数ならダメ元で数日前に電話してみるのもあり。
電話:075-752-3500
和食店を電話予約する場合、「営業時間外」にかけるほうがスムーズです。
仕込みや掃除、片付けがあるので営業時間の前後でも電話は必ず通じます。
またネット予約は数日前に締め切ってしまう店が多いので、ネットで空席がなくても電話ならば予約できることがあります。
草喰なかひがし 一見対応
一組ごとに店主からのあいさつ、食事中の会話、帰りは女将さんのお見送りあり。
草喰なかひがし 利用シチュエーション
お一人様 | ○ |
---|---|
一組の人数 | カウンター 〜 12人 / 個室 〜 15人 |
子連れ | △ |
デート | ○ |
接待 | △ |
お一人様もOKですが、予約の入り方と席割り次第ではお断りする日もあるとのこと。
二階の個室(靴を脱ぐ座敷)はしきりの襖を外すと10人以上入れる広さ。
大人と同じコースを完食できれば子連れもOKだそうですが、このお店はいかなる理由があっても食べ残し禁止なので大人だけで伺ったほうが良いと思います。
草喰なかひがし 服装・ドレスコード
特になし※。
-
※ 京都の和食店でドレスコードはないと言われた時でも最低限避けるべきファッション
- 短パン、タンクトップ、ミニスカートなど不必要な露出の多い服
- サンダル、ミュールなど素足で訪れること(靴を脱ぐ店で素足は絶対にNG!)
- 履きつぶしたような汚れた靴
- 香水、匂いの強いヘアワックスなど
- ダメージジーンズなど、わざと汚したようなデザインの服
- 作業服、ジャージ、スウェットなど
清潔感のある服装をこころがけましょう。
草喰なかひがし 営業時間などの詳細情報
免責:メニュー、価格、営業時間等の情報は店舗訪問時、および記事執筆時点のものを掲載しており最新ではないことがあります。ご了承ください。
- 店名:そうじきなかひがし / sojiki nakahigashi
- 料理ジャンル:和食(割烹・懐石)
- 観光エリア:銀閣寺周辺
- 住所:〒606-8406 京都府京都市左京区浄土寺石橋町32−3( →地図でみる)
- 営業時間:ランチ 12:00 〜 13:00最終入店 / ディナー 18:00 〜 19:00最終入店
- 定休日:月曜 / 月末の火曜
- 公式情報: https://www.soujiki-nakahigashi.co.jp/shop
- 予約:完全予約制(電話)
- 電話:075-752-3500
- 予算:ランチ 8800円 〜 / ディナー 22000円 〜
- 支払い方法:クレジットカード可
- 座席:カウンター / 個室 〜 15席
- タバコ:禁煙
- 備考:お一人様可
草喰なかひがしのアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒606-8406 京都府京都市左京区浄土寺石橋町32−3( →地図でみる)
- →現在地から草喰なかひがしの経路を表示
- →京都駅から草喰なかひがしの経路を表示
タクシーの行き先:有名店なので店名で通じる。
電車 バス
- 京阪電車 または叡山電車「出町柳駅」徒歩20分
- 市バス(系統:10、65、93、202、204)「銀閣寺道」徒歩3分
駐車場
なし。
店のすぐ隣にコインパーキングあり。銀閣寺の近くなので他にもパーキング多数あり。
「草喰なかひがし」周辺の京都観光名所
銀閣寺から徒歩10分。