千本ゑんま堂の概要
平安時代の公家 小野篁(おののたかむら)はこの世とあの世を行き来する神通力をもち、昼間は天皇、夜は地獄で閻魔法王につかえていたという伝説が残る。
千本ゑんま堂(千本閻魔堂)は、小野篁が閻魔法王の命を受けて「お精霊迎え」の根本道場として開創したのにはじまるという。
お精霊迎え(おしょうらいむかえ)とは先祖の霊を現世に迎え供養することであり、かつて鳥辺野(→六道珍皇寺)、化野(→あだし野念仏寺)とともに風葬の地として知られていた蓮台野(れんだいの)に閻魔法王像を祀るお堂が建立された。
寛仁元年(1017)に延暦寺の定覚が藤原道長の支援を得て引接寺と命名。当寺ではこの年を開山としている。
室町時代には大念仏狂言、能などが催され人々が集まる町堂として栄えた。
応仁の乱(1467 〜 1477)で堂宇、閻魔法王像を焼失しており、現在の像は長享二年(1488)に定勢が彫刻したもの。
境内には至徳三年(1386)に円阿によって建立されたという紫式部の供養塔、康暦元年(1379)に藤井國安が鋳造した梵鐘がある。
また後小松天皇ゆかりの普賢象桜は足利義満も魅了されたと伝わる。
千本ゑんま堂の見どころ
本堂と閻魔法王像
千本ゑんま堂の閻魔法王像は窓越しに参拝できるが、500円で本堂内部の拝観も可能。
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本堂内部の拝観時間(行事の日を除く)
- 9:30
- 10:30
- 11:30
- 13:00
- 14:30
- 16:00
本堂には閻魔法王像のほか、狩野光信らによって室町 〜 桃山時代に制作された地獄壁画がある。
お精霊迎え
千本ゑんま堂では毎年お盆(8月7日 〜 16日)に先祖の精霊を迎える「迎え鐘」、霊を見送る「送り鐘」を撞く。
大念仏狂言
毎年5月1日 〜 4日に催される千本ゑんま堂の大念仏狂言は「京都三大念仏狂言」に数えられる。
壬生寺、清凉寺のものとは異なり、有声で演じられるのが当寺の念仏狂言の特徴である。
千本ゑんま堂 写真撮影の注意事項
仏像は撮影禁止。
千本ゑんま堂の混雑
空いている日が多い。
千本ゑんま堂の御朱印
300円。
千本ゑんま堂のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒602-8307 京都府京都市上京区閻魔前町34( →地図でみる)
- →現在地から千本ゑんま堂の経路を表示
- →京都駅から千本ゑんま堂の経路を表示
電車 バス
- 市バス(系統:6、46、59、206)「千本鞍馬口」または「乾隆校前(けんりゅうこうまえ)」徒歩2分
駐車場
境内に無料で駐車できる。
千本ゑんま堂の基本情報
- 名前:せんぼんえんまどう / senbonenmado / いんじょうじ / injouji
- 創建:1017年
- 山号:光明山
- 開山 / 開基:定覚 / 小野篁
- 宗派:真言宗
- 本尊:閻魔法王
- 公式情報:http://yenmado.blogspot.com
- 観光エリア:北野天満宮・円町
- 住所:〒602-8307 京都府京都市上京区閻魔前町34( →地図でみる)
- 受付時間:9:00 ~ 16:30
- 拝観料:境内自由 / 本殿500円
- 所要時間の目安:15分