三千院

三千院 新緑の有清園と阿弥陀堂

三千院の概要

三千院は、延暦年間(782 〜 806)に最澄が延暦寺を建立する際、比叡山の東塔に草庵を建てたのが起源とされる。

貞観二年(860)、承雲(じょううん)が最澄自らの作と伝わる薬師如来をお堂に安置し、伽藍は円融院(のちに円徳院と改称)という名前がつけられた。

堀河天皇の皇子である最雲法親王(さいうんほっしんのう)が円徳院の門主になったのは大治五年(1130)であり、天台宗三門跡の中ではもっとも歴史が古い。

長い歴史の中で寺院は各所を転々としており、現在の地へ落ち着いたのは応仁の乱(1467 〜 1477)以降のこと。

船岡山付近にあった伽藍は戦乱により消失し、保元元年(1156)に最雲法親王が大原に設置した政所が本坊となる。

移転に際し寺名は何度も変わっており、明治四年(1871)に当時の昌仁法親王が仏門を離れる際に三千院へと改称され現在に至る。

阿弥陀堂(往生極楽院)は久安四年(1148)に創建されたもので天台宗とは無関係であったが、三千院の本坊が大原に移転した際に境内に編入された。

また三千院は京都七福神の一つでもある。

三千院の見どころ

聚碧園と有清園

三千院 新緑の聚碧園と客殿

客殿の南側からは聚碧園(しゅうへきえん)と呼ばれる池泉鑑賞式庭園を眺めることができる。

宸殿の前には広がるのが有清園(ゆうせいえん)という池泉回遊式庭園。

有清園という名前は中国の詩人 謝霊運(しゃれいうん)の「山水に清音有り」に由来。

三千院 紅葉の阿弥陀堂

いずれの庭園も江戸時代初期に作庭されたと伝わり、四季折々の花、梅雨の苔、紅葉などが楽しめる。

石彫刻家の杉村孝が寄進したかわいいわらべ地蔵も人気。

往生極楽院と阿弥陀三尊像

有清園の中にある阿弥陀堂は正式名称 往生極楽院といい、堂内には国宝の阿弥陀三尊像が安置されている。

三千院 阿弥陀三尊像のポストカード

阿弥陀堂内部は撮影不可 / 画像はグッズのポストカード

両脇の菩薩像は共に大和坐り(やまとずわり、前かがみの正座)という珍しい姿勢で有名。

これは菩薩様が自ら人の方へと寄り添う様子を表現しているという。

巨大な阿弥陀三尊像を納めるためお堂の天井は舟底型をしており、天井絵の後が残る。

当時は極彩色で描かれていたであろう天井絵の復元は境内にある円入蔵(えんにゅうぞう)という展示室で鑑賞することが可能。

桜、山吹、あじさいなど四季折々の花景色

三千院 御殿門と桜

有清園を出た先には広いあじさい園、さらに観音堂、金色不動堂の周辺には桜が植えられており、それぞれの季節に合わせて様々な景色を楽しめる。

写経体験

三千院では1000円で写経体験ができる。宸殿から靴を履いて有清園に降りる手前付近に写経部屋がある。

三千院 写真撮影の注意事項

三千院 表参道の紅葉

三脚禁止。阿弥陀堂、円入蔵の内部は撮影不可。

三千院の混雑

三千院 開門前に並んでいる人

京都市の中心部からは離れており境内も広いため、行楽シーズンでも煩わしいほどには混雑していない日が多い。

三千院の御朱印

三千院 阿弥陀三尊像の御朱印

300円。本尊、弁財天、観音菩薩など3箇所5種類ある。

受付場所はパンフレットの裏側のマップ参照。

三千院のアクセス

住所と地図、経路のリンク

電車 バス

  • 京都バス(系統:10、16、17、18、19)「大原」徒歩10分
バス1日乗車券の対象エリア外です。「地下鉄・バス1日乗車券」ならば対象エリアに含まれます(JRバスは1日乗車券の対象外なので注意が必要です)

駐車場

大原バス停周辺に私営の駐車場がたくさんある。紅葉シーズンなど繁忙期を除けば停める場所がないほどには混雑していないことが多い。

朝早い時間は駐車場のスタッフが留守のときもあるが、集金箱に駐車料金をいれて停められる。ちゃんと自己申告すれば後払いでも怒られない。

料金の相場は終日500円程度(紅葉シーズンは数100円値上げする場合あり)。

三千院の基本情報

三千院の御殿門

  • 名前:さんぜんいん / sanzenin
  • 創建:782 〜 806年
  • 山号:魚山
  • 開山 / 開基:最澄
  • 宗派:天台宗
  • 本尊:薬師如来
  • 公式情報:http://www.sanzenin.or.jp
  • 観光エリア:大原
  • 住所:〒601-1242 京都府京都市左京区大原来迎院町540( →地図でみる
  • 受付時間:9:00 〜 17:30(11月の紅葉シーズンは8:30開門 / 12月上旬から2月下旬は9:00 〜 17:00)
  • 拝観料:700円
  • 所要時間の目安:1時間 〜 1時間30分