金戒光明寺の概要
金戒光明寺は、比叡山を旅立った法然が承安五年(1175)に開いた草庵にはじまる。
この草庵は法然が開いた最初の念仏道場であり、金戒光明寺は浄土宗京都四ヵ本山、浄土宗七本山の一つに数えられる。
かつては紫雲山光明寺という名前だったが、後光厳天皇(ごこうごんてんのう)から「金戒」の名を授けられ現在の呼び名に改称した。
「くろ谷さん」の通称でも広く知られている。
応仁の乱(1467 〜 1477)以降に何度も焼失しているが、その都度再建されて現在に至る。
阿弥陀堂は慶長十年(1605)に豊臣秀頼が再建したもので境内で一番古い。
三重塔は徳川秀忠の菩提のため寛永十年(1633)に建てられたもので重要文化財の指定を受けている。
幕末には松平容保(まつだいらかたもり)率いる京都守護職 会津藩本陣となり、新選組と所縁のある場所としても有名。
金戒光明寺の見どころ
仏像
金戒光明寺には恵心僧都作の阿弥陀如来、運慶作と伝わる文殊菩薩、遣唐使 吉備真備(きびのまきび)ゆかりの観音像(通称 吉備観音)など数々の仏像がある。
墓地にある五劫思惟の阿弥陀仏は江戸時代のものと伝わり、アフロのように見える螺髪姿が人気。
山門と桜
金戒光明寺の山門は万延元年(1860)の建立。
楼上には後小松上皇による「浄土真宗最初門」の勅額が掲げられ、法然の教え発祥の地であることを示している。
門の周辺は桜に囲まれており、密かなフォトスポットとなっている。
秋の特別拝観と紅葉
金戒光明寺は11月中旬から12月中旬にかけて特別公開が行われ、普段は入れない方丈や庭園、伊藤若冲の鶴図などの寺宝を鑑賞できる。
「紫雲の庭」は法然の生涯と浄土宗の広がりを表現した枯山水庭園になっている。
夜間特別拝観と紅葉ライトアップ
金戒光明寺では、紅葉シーズンに夜間特別拝観およびライトアップを実施。昼夜入れ替え制で夜間の拝観料は800円。
昼間と同様に方丈内部や寺宝を観覧でき、ライトアップされた紅葉の庭園を歩くことができる。
紅葉ライトアップの中では比較的空いており穴場。
ライトアップは年によって行われない可能性があります。必ず最新情報を確認してから訪問してください。
写経体験
金戒光明寺では毎月25日頃に写経会を開催している。
郵送またはFAXによる事前予約制で参加費は1500円。
金戒光明寺 写真撮影の注意事項
庭園は三脚禁止。
建物内部は庭園以外撮影不可。
金戒光明寺の混雑
平時は空いている日が多い。
桜や紅葉シーズンも煩わしいほどではなく穴場。
金戒光明寺の御朱印
300円。複数ある。
金戒光明寺のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒606-8331 京都府京都市左京区黒谷町121( →地図でみる)
- →現在地から金戒光明寺の経路を表示
- →京都駅から金戒光明寺の経路を表示
電車 バス
- 市バス(系統:32、93、急行100、203、204)「岡崎道」徒歩10分
駐車場
山門の下に広い有料の駐車場がある。
1時間400円、上限800円。
金戒光明寺の基本情報
- 名前:こんかいこうみょうじ / konkaikoumyoji
- 創建:1175年
- 山号:紫雲山
- 開山 / 開基:法然
- 宗派:浄土宗
- 本尊:阿弥陀如来
- 公式情報:https://www.kurodani.jp
- 観光エリア:平安神宮・岡崎
- 住所:〒606-8331 京都府京都市左京区黒谷町121( →地図でみる)
- 受付時間:9:00 ~ 16:00 / 秋の方丈・庭園特別拝観は10:00~
- 拝観料:境内、本堂参拝は無料 / 秋の方丈・庭園特別拝観 1000円
- 所要時間の目安:1時間 〜 1時間30分