光明寺の概要
光明寺は建久九年(1198)年「平家物語」や謡曲「敦盛」の登場人物としても知られる熊谷次郎直実(蓮生法師)によって創建された念仏三昧院を起源とする。
この地は承安五年(1175)に浄土宗の開祖 法然が初めて「念仏」の教えを説いた場所とされ、直実は武士として数々の戦に赴いて背負った罪からの救いを求めて法然に帰依し念仏に励んだという。
建暦二年(1212)に法然が入滅した後、対立していた比叡山の衆徒にその亡骸が狙われることになり上人の遺骸は一時嵯峨や太秦へ隠された。
安貞二年(1228)のある日、法然上人の棺から光明が放たれ長岡にある念仏三昧院の辺りを照らしたため、亡骸はこの地で荼毘に付され御廟が建立されたという。
この謂われから現在の光明寺という寺名となった。
応仁の乱(1467 〜 1477)や戦国時代の戦乱など度重なる兵火に巻き込まれて度々焼失、さらに享保十九年(1734)にも火災の被害を受けており現存する建築物の大半はそれ以降の再建。
境内には御影堂(1753)、阿弥陀堂(1799)、釈迦堂(1736)など江戸時代に建てられたお堂が残る。
御廟(1656)、およびその前にある拝殿(1653)は火災以前の建立。
また光明寺は西山三山の一つに数えられる。
光明寺の見どころ
洛西随一の青もみじ・紅葉の名所
光明寺の境内ある「もみじ参道」は洛西屈指の青もみじ・紅葉名所として知られ秋には多くの参拝者が訪れる。
参道だが紅葉シーズンは帰り道専用の一方通行となり、お堂、庭園の拝観を終えて山門へ戻るときに通ることになる。
例年もみじ参道と薬医門周辺の紅葉の最盛期は市の中心部よりやや遅めであり、11月下旬から12月上旬に見頃を迎える年が多い。
逆に入り口の山門周辺の紅葉はやや早めであり、時期によって紅葉を楽しめる場所が変わる。
春から夏にかけての青もみじは無料で参拝できる上に人も少なく静かに散策を楽しめる。
釈迦堂と信楽庭
釈迦堂前にある枯山水 信楽庭(しんぎょうてい)は、十八の石を白州の上に配し阿弥陀三尊に導かれ死後の世界へ旅立つ念仏修行者を表現しているという。
庭園は秋の紅葉シーズンのみ公開される。
朝の法話会
光明寺では毎月第一土曜の朝に法話会を実施している。志納金、予約は不要で誰でも参加できる。
4 〜 10月は朝7時、11 〜 3月は7時30分から。8月のみ休止、かつ12月と1月は第二土曜日に開催されるので要注意!
光明寺 写真撮影の注意事項
三脚禁止。お堂内部は撮影不可。
光明寺の混雑
平時は空いている。
紅葉シーズンは混雑するが、境内は広いため煩わしいほどではない。
光明寺の御朱印
300円。種類は複数ある。
光明寺のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒617-0811 京都府長岡京市粟生西条ノ内26-1( →地図でみる)
- →現在地から光明寺の経路を表示
- →京都駅から光明寺の経路を表示
電車 バス
- 阪急電車「長岡天神駅」徒歩30分
- 阪急バス(系統:20、22)「旭が丘ホーム前」徒歩2分
- 阪急バス(系統:6、7、20、22)「光明寺」徒歩すぐ
駐車場
山門の前に参拝者用の無料駐車場がある。
紅葉シーズンは閉鎖されるため、近所の臨時駐車場(1000円)、またはJR線「長岡京駅」、阪急電車「長岡天神駅」周辺のコインパーキングとバスを利用。
光明寺の基本情報
- 名前:こうみょうじ / koumyouji
- 創建:1198年
- 山号:報国山
- 開山 / 開基:蓮生法師
- 宗派:浄土宗 / 西山浄土宗 総本山
- 本尊:阿弥陀如来
- 公式情報: http://komyo-ji.or.jp
- 観光エリア:大原野神社・善峯寺・長岡天満宮
- 住所:〒617-0811 京都府長岡京市粟生西条ノ内26-1( →地図でみる)
- 電話:075-955-0002
- 受付時間:9:00 〜 16:00(寺務所)
- 拝観料:境内参拝無料 / 紅葉シーズンは入山料 1000円
- 所要時間の目安:30分 〜 1時間