桂春院の概要
桂春院は、慶長三年(1598)に織田信長の孫にあたる津田秀則が創建した見性院にはじまる。
秀則が亡き後の寛永九年(1632)、美濃の豪族 石河壱岐守貞政(いしこいきのかみさだまさ)が父の菩提を弔うため、石田三成の次男 桂南守仙(けいなんしゅせん)を招いて現在の建物を整備した。
桂春院という名前は貞政の両親の法名に由来。桂南守仙の師である心華霊明を勧請開山とする。
方丈には狩野山楽の弟子 山雪による襖絵がある。
妙心寺の塔頭寺院としては珍しく通年公開されている寺院の一つである。
桂春院の見どころ
四つの庭園
桂春院には「清浄の庭」、「侘の庭」、「思惟の庭」、「真如の庭」という四つの庭園があり、江戸時代に出版された「京都林泉名所図会」にも登場する名庭として名高い。
方丈北側にある清浄の庭は、石組みで滝を、白砂で渓流の流れを表現した一畳ほどの小さい枯山水。
侘の庭は「既白庵」という茶室(非公開)につながる路地庭園で、小堀遠州の弟子 玉淵坊の作という説がある。
梅軒門の奥は十六羅漢、座禅石にみたてた磁石を配した思惟の庭。
方丈南に広がる真如の庭はつつじの刈り込みの上にもみじが広がり、苔地に七・五・三調の石を配して十五夜満月を表している。庭に下りて裏側の路地を散策することも可能。
有料の抹茶席もあり、新緑から紅葉の季節まで静寂の中でゆっくりと庭園を楽しむ事ができる。
桂春院 写真撮影の注意事項
庭園のみ撮影可能。
桂春院の混雑
空いている日が多い。
桂春院の御朱印
300円。
桂春院のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒616-8036 京都府京都市右京区花園寺ノ中町11( →地図でみる)
- →現在地から桂春院の経路を表示
- →京都駅から桂春院の経路を表示
電車 バス
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妙心寺北門
- 嵐電「妙心寺駅」徒歩5分
- 市バス(系統:10、26)「妙心寺北門前」徒歩すぐ
- JR「花園駅」徒歩8分
- 市バス(系統:91、93)「妙心寺前」徒歩3分
- 京都バス(系統:62、63、65、66、67)「妙心寺前」徒歩3分
妙心寺南門
桂春院までは北門から徒歩3分、南門から徒歩7分ほど。
駐車場
妙心寺の北門、南門の前に無料の駐車場がある。
桂春院の基本情報
- 名前:けいしゅんいん / keishunin
- 創建:1598年
- 山号:ー
- 開山 / 開基:津田秀則
- 宗派:臨済宗妙心寺派
- 本尊:薬師如来
- 公式情報:ー
- 観光エリア:金閣寺・仁和寺・太秦
- 住所:〒616-8036 京都府京都市右京区花園寺ノ中町11( →地図でみる)
- 受付時間:9:00 ~ 17:00(11月 〜 3月は16:30)
- 拝観料:400円
- 所要時間の目安:30分