春日神社の概要
春日神社は長和二年(1013)この地と関係の深い藤原氏が奈良の春日大社を勧請して創建。当初は宮野大明神と称された。
春日神社の鎮座する京北の地は、桓武天皇の平安京遷都に際し大内裏を造営するための木材を供給したことで御料地となったことで知られている。
本殿は文永二年(1265)に京北地域では珍しい三間社造のものが建立された。現存する建物は元禄十六年(1703)の再建である。
享保八年(1723)に正一位の春日大明神となり、明治十六年(1883)に現在の寺名となった。
春日神社の見どころ
遅咲きの珍種 黒田の百年桜
春日神社は鳥居の横に立つ「黒田の百年桜」で広く知られている。
ヤマザクラが突然変異して生まれたもので、10枚ほどの八重のなかに一重が混じっているのが特徴。樹齢は300年ほどと推定されている。
円山公園の枝垂れ桜の桜守として知られる佐野藤右衛門親子が30年以上に渡る研究の末に苗の生育に成功し、「黒田百年」という品種名が定められた。
現在は大阪の春の風物詩である「造幣局 桜の通り抜け」にも寄贈され植樹が行われている。
なお黒田の百年桜はかなり遅咲きであり、満開を迎えるのは例年4月中旬頃である。
宝蔵
春日神社の境内に残る宝蔵は建武四年(1337)の建立とされ、京北で最も古い建築物である。
かつて内部には大般若経六百巻と十六善神像が所蔵されていた。
春日神社 写真撮影の注意事項
特になし。
春日神社の混雑
桜の季節以外は空いている。
春日神社の御朱印
平時は無人であり御朱印の授与は行われていない。
春日神社のアクセス
住所と地図のリンク
- 〒601-0406 京都府京都市右京区京北宮町宮野91−1 ( →地図でみる)
電車 バス
- 京北ふるさとバス 山国・黒田線 「宮」徒歩5分
京都市の中心部からアクセスする場合、JR西日本バス「高雄・京北線」の終点「周山(しゅうざん)」で京北ふるさとバスに乗り換えになる。
駐車場
広い参拝者用の無料駐車場がある。