城南宮の概要
城南宮の具体的な創建年は不詳。
桓武天皇の平安京遷都に伴い王城南方の守護神として創建されたと伝わる。
平安時代後期の応徳三年(1086)、白河上皇が鳥羽殿(鳥羽離宮)を造営した際にはその鎮守社となった。
離宮が上皇の院政の拠点となったことから城南宮を含む一帯は政治・文化の中心地として栄え、雅な王朝文化が育まれた。
離宮の御殿は熊野詣の前に身を清めるための宿泊所ともなったことから、城南宮は現在にいたるまで方除けの信仰が篤い。
応仁の乱(1667 〜 1677)で荒廃した後、江戸時代に入り再興された。
また戊辰戦争の緒戦となった慶応四年(1868)の鳥羽・伏見の戦いは城南宮の参道から薩摩藩が砲撃を開始したことで始まったことで有名。
東と西の鳥居は文久元年(1861)の建立だが、本殿は昭和五十三年(1978)、神楽殿は平成八年(1996)と近年の再建である。
城南宮の見どころ
四季折々の景色が楽しめる神苑「楽水苑」
城南宮の神苑「楽水苑」は昭和の名庭師 中根金作が生涯をかけて造営した回遊式庭園で「源氏物語 花の庭」とも呼ばれる。
平安、室町、桃山など各時代の特色を現代に再現した複数の庭園からなり、梅、ツツジ、桜、藤、青もみじ、紅葉など四季の美しい景色を楽しめるほか、抹茶席もある。
時期によって公開される範囲と料金が異なる。
早春の枝垂れ梅
四季折々の季節が楽しめる城南宮の神苑は特に2月下旬から3月上旬にかけての枝垂れ梅の季節が絶景であり、この時期は非常に多くの参拝客が訪れる。
曲水の宴
城南宮の神苑では毎年4月29日と11月3日に「曲水の宴」が催される。
曲水の宴は「ごくすいのえん」とも称され、平安貴族の水辺での歌遊びを再現する行事である。
曲水の宴の日は神苑の入場料が無料になる。
乗り物のお祓い
城南宮では方除の信仰から転じて旅の移動手段となる車、バイク、自転車、船などのお祓いも行われる。
予約は不要で1台あたりの初穂料は6000円。
ご利益 願掛け
- 方除け
- 家庭円満
- 人間関係円満
- 交通安全の神
- 乗り物の安全祈願
など
城南宮 写真撮影の注意事項
三脚禁止。
本殿内陣は撮影禁止。
城南宮の混雑
空いている日が多い。
ただし3月の枝垂れ梅の季節は大混雑となる日が多い。
城南宮の御朱印
300円。
城南宮のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒612-8459 京都府京都市伏見区中島鳥羽離宮町7( →地図でみる)
- →現在地から城南宮の経路を表示
- →京都駅から城南宮の経路を表示
電車 バス
- 地下鉄 烏丸線「竹田駅」徒歩15分
- 近鉄電車「竹田駅」徒歩15分
- 市バス(系統:18、19)「城南宮」徒歩2分
- 市バス(系統:南1、南2、南3、18)「城南宮東口」徒歩3分
- 市バス(系統:18)「城南宮道」徒歩3分
駐車場
参拝者用の広い無料駐車場がある。
城南宮の基本情報
- 名前:じょうなんぐう / jonangu
- 創建:不詳 / 平安時代初期
- 祭神:国常立尊 / 八千矛(大国主命) / 息長帯日売尊(神功皇后)とも
- 公式情報:http://www.jonangu.com/index.html
- 観光エリア:城南宮・伏見桃山・石清水八幡宮
- 住所:〒612-8459 京都府京都市伏見区中島鳥羽離宮町7( →地図でみる)
- 電話:TEL:075-623-0846
- 受付時間:境内参拝自由 / 9:00 ~ 16:30
- 拝観料:境内参拝無料 / 神苑 300円 〜 1000円(季節により変動 / しだれ梅の時期は1000円)
- 所要時間の目安:30分 〜 1時間