松尾大社の概要
松尾大社は、五世紀頃に大陸から渡来し山城・丹波を開拓した民族 秦氏(はたし)が松尾山に神霊を祀って氏神としたのにはじまるとされる。
大宝元年(701)秦忌寸都理(はたのいみきとり)によって社殿が造営された。
桓武天皇による平安京遷都以降は「東の厳神(賀茂社 / 現在の上賀茂神社と下鴨神社)」、「西の猛霊(松尾大社)」と並び称され王城鎮護の社ととなる。
寛弘元年(1004)の一条天皇の行幸を皮切に数々の歴代天皇の行幸の記録が残り、二十二社に列せられ正一位の神階を授かるなど皇室から篤く崇敬されて繁栄した。
現在の本殿は応永四年(1397)に建立され、天分十一年(1542)に大修築が行われている。両流造(りょうながれづくり)という珍しい建築様式は松尾造りとも称される。
その他の建築物は江戸時代頃の再建。
社名は「まつのおたいしゃ」と呼ばれることが多いが、駅名やバス停は「まつおたいしゃ」と記されておりいずれの読み方も間違いではない。
松尾三社めぐりの一つ。
松尾大社の見どころ
醸造の神
松尾大社は古来から醸造の神として信仰され、霊亀の滝の近くにある「亀の井」の水を混ぜると酒が腐らないと言われる。
酒造だけでなく味噌、醤油、酢などの業者の奉拝、参拝が絶えない。
神像館
松尾大社の神像館では平安時代の作と伝わる「老年男神像」、「壮年男神像」、「女神像」など貴重な神像二十一体を間近で鑑賞できる。
重森三玲による三つの庭園
松尾大社には重森三玲が晩年に作庭した「松風苑」という庭園がある。
磐座風の「上古の庭」、鎌倉風の「蓬莱の庭」、平安風の「曲水の庭」からなり、昭和を代表する日本庭園として名高い。
ご利益 願掛け
- 醸造の神
- 安産
- 交通安全
- 商売繁盛
など
松尾大社 写真撮影の注意事項
神像館は撮影禁止。
松尾大社の混雑
空いている日が多い。
松尾大社の御朱印
300円。
松尾大社のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒616-0024 京都府京都市西京区嵐山宮町3( →地図でみる)
- →現在地から松尾大社の経路を表示
- →京都駅から松尾大社の経路を表示
電車 バス
- 阪急電車「松尾大社駅」徒歩3分
- 市バス(系統:28、29)「松尾大社前」徒歩3分
- 京都バス(系統:63、73、83)「松尾大社前」徒歩3分
駐車場
広い無料駐車場がある。
松尾大社の基本情報
- 名前:まつのおたいしゃ / matsunootaisha
- 創建:701年
- 祭神:大山咋神 / 市杵島姫命
- 公式情報:http://www.matsunoo.or.jp
- 観光エリア:桂離宮・苔寺
- 住所:〒616-0024 京都府京都市西京区嵐山宮町3( →地図でみる)
- 受付時間:境内自由 / 9:00 ~ 16:00(社務所)
- 拝観料:境内自由 / 庭園と神像館 500円
- 所要時間の目安:30分