鈴虫寺の概要
鈴虫寺の正式名称は華厳寺という。
享保八年(1723)、鳳潭(ほうたん)が廃れていた華厳宗の布教のために最福寺の跡地に創建。慶応四年(1868)には臨済宗に改宗された。
通常は秋のみに聴くことができる鈴虫の鳴き声が年中響いていることから鈴虫寺の通称で知られる。
かつての華厳寺は、すぐ近くにある苔寺(現在は世界遺産)に比べて魅力に乏しく、観光客に素通りされていく状況が続いていた。
そうした現状を嘆いた先代住職がすず虫の飼育をはじめ、試行錯誤の末に年中通しての人工孵化に成功したのが発端という。
鈴虫寺の見どころ
鈴虫説法
鈴虫寺の拝観はまず30分ほどの「鈴虫説法」からはじまる。
全員に茶菓子が提供され、笑いも交えたカジュアルな説法が行われる。近年は若い参拝者も増え数時間待ちの大混雑になる日もある。
なお説法ではいわゆる客イジリがあるので、苦手な人は前の方には座らないほうがよい。
願いが叶う幸福地蔵
鈴虫寺の山門横には幸福地蔵菩薩が安置されている。
日本で唯一わらじを履いている珍しいお地蔵様として知られ、どんな願いでも一つだけ叶えてくれると信じられている。
鈴虫寺 写真撮影の注意事項
建物内(説法)は撮影禁止。
鈴虫寺の混雑
鈴虫寺の拝観は入場制限のある交代制であり、休日や繁忙期は数時間待ちになることがある。
待ち時間は無駄になるので朝一番などで参拝するとよい。公式サイトの混雑予測も参照。
鈴虫寺の御朱印
300円。説法前に御朱印帖を預けておく必要がある。
鈴虫寺のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒615-8294 京都府京都市西京区松室地家町31( →地図でみる)
- →現在地から鈴虫寺の経路を表示
- →京都駅から鈴虫寺の経路を表示
電車 バス
- 阪急電車「松尾大社駅」徒歩15分
- 京都バス(系統:63、73)「苔寺・鈴虫寺」徒歩3分
バス時刻表、路線図の公式リンク
駐車場
広い有料駐車場がある。
鈴虫寺の基本情報
- 名前:すずむしでら / suzumushidera / けごんじ / kegonji
- 創建:1723年
- 山号:妙徳山
- 開山 / 開基:鳳潭
- 宗派: 臨済宗
- 本尊:大日如来
- 公式情報:http://www.suzutera.or.jp
- 観光エリア:桂離宮・苔寺
- 住所:〒615-8294 京都府京都市西京区松室地家町31( →地図でみる)
- 受付時間:9:00 ~ 16:30
- 拝観料:500円
- 所要時間の目安:1時間