禅定寺の概要
禅定寺は、正暦二年(991)に藤原兼家(道長の父)に帰依された東大寺(奈良県)の五十三代別当 平崇が十一面観音をお祀りするお堂を建立したのに始まると伝わる。
長保三年(1001)には周囲の田畑を寺領に編入し七堂が立ち並ぶ広大な伽藍が造営された。
創建当初は天台宗の寺院であり、藤原氏と関係が深かったことから平等院の末寺となるなど繁栄したが、鎌倉から戦国にかけての時代に創建時の建物は焼失してしまった。
延宝八年(1680)、加賀国 大乗寺二十六代 月舟宗胡が家老 本多安房守政長の援助を受けて再興。
現存する境内の建築物の大半はこの頃のものである。
月舟禅師の名声は諸国へ伝わり霊元天皇の行幸の記録が残る他、昭和五十五年(1980)には徳仁親王(当時)のご参拝があった。
また禅定寺は南山城六山の一つに数えられる。
禅定寺の見どころ
藤原時代の仏像
禅定寺の収蔵庫には藤原時代に制作された本尊 十一面観音立像(旧国宝)、日光・月光菩薩像、四天王像、文殊菩薩像、地蔵菩薩像など数多くの貴重な仏像を安置する。
これらの大半は国の重要文化財の指定を受けている。
江戸時代の建築物
茅葺屋根の本堂は享保四年(1719)の建立で現存する京都府内の曹洞宗寺院のお堂としては最古の歴史をもつ。
仁王門は享保六年(1721)に建てられたもの。
また境内にある五輪塔は康永元年(1342)と刻まれており、南北朝時代の遺構とされる。
禅定寺 写真撮影の注意事項
お堂内部、仏像は撮影禁止。
禅定寺の混雑
空いている日が多い。
禅定寺の御朱印
300円。
禅定寺のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒610-0201 京都府綴喜郡宇治田原町禅定寺庄地100( →地図でみる)
- →現在地から禅定寺の経路を表示
- →京都駅から禅定寺の経路を表示
電車 バス
- 京阪バス「維中前(いちゅうまえ)」徒歩30分
駐車場
仁王門の前に参拝者用の無料駐車場がある。道が狭いため要注意。
バスは参道下の道路沿いに専用の駐車場あり。
禅定寺の基本情報
- 名前:ぜんじょうじ / zenjoji
- 創建:991年
- 山号:白華補陀落山
- 開山 / 開基:平崇
- 宗派:曹洞宗
- 本尊:十一面観音
- 公式情報: http://zenjyoji.jp/
- 観光エリア:宇治
- 住所:〒610-0201 京都府綴喜郡宇治田原町禅定寺庄地100( →地図でみる)
- 電話:TEL:0774-88-4450
- 受付時間:9:00 ~ 16:00
- 拝観料:500円
- 所要時間の目安:30分