貴船神社の概要
貴船神社の創建に関して確たる史実はわかっていない。
浪速の津(現在の大阪湾)に神武天皇の皇母 玉依姫(たまよりひめ)が現れ、貴船に乗って淀川、鴨川を遡り、現在の奥の宮のあたりに祠を建て水神を祀ったのが始まりという創建伝説で知られる。
貴船川は鴨川の源流にあたり、古来から水神として崇められ、雨乞いや雨止みを祈願して朝廷からの勅使も度々派遣されてきた。
平安時代の歌人 和泉式部が貴船神社に参拝したところ、夫との復縁が実現したという謂れから縁結びの神としても信仰が篤い。
元々の社殿は現在の奥の宮の付近にあったが川の氾濫により崩落し、天喜三年(1055)に現在の地に再建された。
なお地名の読み方は「きぶね」だが、社名は「きふね」と読む。これは水神を祀る社なので「濁ってはいけない」、という理由から。
貴船神社の見どころ
本殿へ繋がる石階段ともみじ
連なる赤い灯籠ともみじに覆われた石階段は貴船神社を代表する景色。階段を登ると本殿がある。
貴船は京都市街より北に位置し標高も高いため、紅葉時期が市の中心部と比較してかなり早い(11月中旬)。秋の旅行日程には注意が必要である。
七夕と紅葉ライトアップ
貴船神社は毎年七夕(7月 〜 8月中旬)と紅葉シーズン(11月上旬 〜 11月下旬)にライトアップを実施。
京都では旧暦の七夕文化が根付いており、7月7日だけでなく8月にも多くの七夕イベントが行われている。
いずれのシーズンも料金は無料で日没から20時半頃まで点灯される。
ライトアップは年によって行われない可能性があります。必ず最新情報を確認してから訪問してください。
川床
貴船神社の周辺にはたくさんの料理旅館があり、夏場は川床が設置される。
大半のお店は事前に二人以上で要予約だが、一部は当日受付でも川床で安価な食事を提供してくれる。
なお川床で懐石を予約した場合、どのお店でも貴船口駅からの無料送迎がつく。
積雪時に灯籠が点灯
貴船神社では、積雪した日は日中から階段の灯籠が点灯して幻想的な雰囲気になる。
貴船神社までの道は上り坂のため、積雪時はマイカーでの参拝は控えたほうがよい。
鞍馬山を超えて鞍馬寺へ
貴船神社からは山道を登って鞍馬寺へ行くことができる。
貴船神社から鞍馬寺の本堂を経由して山門(叡山電車 鞍馬駅)までは約1時間半。歩きやすい靴と服装で出かける必要がある。
ご利益 願掛け
- 水の神(本宮)
- 縁結び(結社)
- 船玉神(航海の安全、奥宮)
願い事によって社、御祭神が分かれている。結の社と奥宮は本殿より奥へ進んだ所にある。
貴船神社 写真撮影の注意事項
紅葉シーズンは階段付近での三脚使用が禁止される。
人がいない階段の写真を撮影するなら早朝に行くしかない。
貴船神社の混雑
アジア系の外国人観光客から人気が高く、日中は非常に混雑する。
特に紅葉シーズンはバス、叡山電車ともにギュウギュウ詰めになるので覚悟が必要。
御朱印などがいらないのであれば早朝に参拝するのがおすすめ。絵馬は社務所が開いていない時間でも奉納できる。
貴船神社の御朱印
300円。
貴船神社のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒601-1112 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180( →地図でみる)
- →現在地から貴船神社の経路を表示
- →京都駅から貴船神社の経路を表示
電車 バス
- 京都バス(系統:33)「貴船」徒歩5分
- 京都バス(系統:32、52)「貴船口」徒歩25分
- 叡山電車「貴船口駅」徒歩25分
駐車場
本殿の下、奥宮の手前に駐車場があり2時間500円で利用可能。早朝などは無料で駐車できる。
道が狭いうえ駐車スペースも広くないので、日中に車で参拝するのは控えたほうがよい。
貴船神社の基本情報
- 名前:きふねじんじゃ / kifunejinja
- 創建:不詳
- 祭神:高龗神
- 公式情報:http://kifunejinja.jp/index.html
- 観光エリア:鞍馬・貴船・岩倉
- 住所:〒601-1112 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180( →地図でみる)
- 受付時間:境内自由 / 9:00 ~ 17:00(社務所)
- 拝観料:無料
- 所要時間の目安:1時間