安祥寺の概要
安祥寺は、嘉祥元年(848)に仁明天皇の皇后で文徳天皇の母 藤原順子が弘法大師 空海の孫弟子 恵運(えうん)を招いて創建した古刹である。
創建当時は山上の「上寺」、麓の「下寺」をあわせて七百もの塔頭寺院を抱える大伽藍が築かれたと伝わるが、平安時代後期には既に衰退し応仁の乱(1467 〜 1477)で壊滅的な被害を受けた。
江戸時代に入り徳川家康によって再興され現在に至っている。
安祥寺は境内全域が通常非公開。春と秋に特別公開されることがある。最新の公開情報は→公式サイトを参照。
安祥寺の見どころ
仏像の数々
公式サイト
文化十四年(1817)に建立された観音堂には、本尊 十一面観音立像(奈良時代)、四天王立像(鎌倉と江戸時代)、不動明王像(鎌倉時代)、徳川家康坐像(江戸時代)が安置されている。
地蔵堂は明和九年(1772)に建てられたもので、鎌倉時代の地蔵菩薩が祀られている。
江戸時代の仏師 清水隆慶による弘法大師坐像などを安置する大師堂は安永二年(1773)の建立。
創建当時から伝わる五智如来坐像は初期密教彫刻の貴重な作例であることから国宝の指定を受けている。現在は京都国立博物館に寄託されているため当寺では鑑賞することができない。
明治三十九年(1906)に多宝塔が焼失した際、既に五智如来坐像は京博に保管されていたことから難を逃れたという逸話がある。
安祥寺 写真撮影の注意事項
建物内部、仏像は撮影禁止。
安祥寺の混雑
特別公開期間の休日はやや混雑する。
安祥寺の御朱印
300円。二種類ある。
安祥寺のアクセス
住所と地図、経路のリンク
- 〒607-8406 京都府京都市山科区御陵平林町22( →地図でみる)
- →現在地から安祥寺の経路を表示
- →京都駅から安祥寺の経路を表示
電車 バス
- JR線「山科駅」徒歩10分
- 地下鉄 東西線「山科駅」徒歩12分
- 京阪京津線「山科駅」徒歩12分
バス時刻表、路線図の公式リンク
駐車場
なし。
道中にある山科駅の西側のコインパーキング(踏切の手前)などを利用。
安祥寺の基本情報
- 名前:あんしょうじ / anshouji
- 創建:848年
- 山号:吉祥山
- 開山 / 開基:藤原順子 / 恵運
- 宗派: 真言宗
- 本尊:十一面観音
- 公式情報: https://anshouji.or.jp
- 観光エリア:山科・醍醐寺
- 住所:〒607-8406 京都府京都市山科区御陵平林町22( →地図でみる)
- 受付時間:9:00 ~ 16:00
- 拝観料:500円
- 所要時間の目安:30分